Flussbad Berlin / シュプレー川で泳ごう

大都市に流れる川。

パリのセーヌ川、ロンドンのテムズ川、大阪の淀川。ベルリンはシュプレー川。

街の真ん中を流れる川の水質をきれいにし、泳げるようにしたい。

そんなイニシアチブを持った人々が集まり、Flussbad Berlinは2012年にスタートした。

プロジェクトのアイデア自体はすでに1997年にアーティストで建築家のヤン・エドラーとティム・エドラー(realities:united) によって生み出され、翌年98年に公表されている。

時代とともに、環境問題に対する市民や国の姿勢は大きく変わり、プロジェクトが立ち上げられた頃よりも多くの関心を集められるようになった。政府やベルリン市が助成金を出すようになったのである。

ベルリンの市民が夏になると向かうのが市内や郊外にたくさん点在する湖だ。
その他、川に浮かんだプールBadeshiffなども数年前に話題になったことがある。川に浮かぶスイミングプール、こちらもなかなか素敵なロケーションだ。

Badeschiff©Thorsten Seidel

„Flussbad Berlin“ 「ベルリン河川敷プール」はベルリンの歴史地区における都市開発プロジェクトである。100年以上も積極的に利用されていないシュプレー運河を3つのエリアに分け、再活用を目指す。

Naturnaher Flusslauf / 自然に近い川の流れ

Fischerinsel付近の三日月湖のような運河エリアはエコロジカルな再生ゾーンとして整備される予定だ。動植物相のためのスペースとして、欧州目標基準を満たす水質の向上も目指す。

Natürlicher Wasserfilter / 自然のウォーターフィルター

植物を利用したフィルターで川の水を浄化する機能を持たせるエリア。400mの長さのフィルターに河川の水を通すことで、人が泳げる水質を目指す。

Schwimmbereich / プールエリア

美術館島沿いに835mのプールエリアを作る。水面積は23.700 m2。これまで全く利用されてこなかった街の中心エリアに位置する大階段とルストガルテンやフンボルト・フォーラムを繋ぐという構想。

新たな公共の場が出会いや散歩、スイミングに誘う。

このいわゆる「シュプレー川で泳ごう」プロジェクト、なかなか期待できるプロジェクトではないだろうか。

近い将来、ベルリンでお気に入りの場所がひとつ増えるかもしれない。

*参考サイト:http://www.flussbad-berlin.de/
本文中のグラフィックや写真はFlussbad Berlin e.V.のHPより引用しています。