ついこの間、小学校の入学手続きの話をしていたような気もするのに、もういつの間にか長女が小学校の最終学年である6年生になっていた。
ドイツは州によっては小学校が4年生までなのだが、ベルリンの場合は5年生から次の学校へ進学する子もいれば、そうでない子もいたりと様々である。
娘の場合、4年生の段階でドイツ語力が足りていなかったことやいいクラスメートに恵まれていたこともあり、特にあわてて進学させる理由が見つからなかった。本人にもその気は全くなかった。
7年生より5年生からギムナジウムに入ったほうが競争率が少なくて済む、といった理由で早く手続きをする場合もあるようだが、それぞれの子供にあったタイミングで決めればいいと思う。
例の如く、今回の手続きも自分が全く経験したことがない上、一人目で初めてのことなので若干の不安がつきものだ。
分かりやすくまとめられた情報もそれほどネット上に落ちているわけでもなく、学校見学が可能になるオープンデーの日程もあくまでも自分で調べて確認しないと特にどこからも連絡など来ない。
我が家の場合は日本語補習校に通っていたおかげで、年長のお子さんがいる家庭から「オープンデーは重なることが多いから、5年生くらいで一度見ておいたほうがいいかも。」というアドバイスをもらうことができた。
そんなわけで2019年に第1、第2希望の学校は見に行くことができていた。スポーツが重点的な学校や語学に力を入れている学校なども見学に行ってみた。
やはり直接学校に足を運ぶことで何かしら子供にとっても行きたいかどうかの決め手になるようだ。「なんかあの学校はよかった。」とか「うーん、なんかそれほど好きじゃなかった。」とか。こういった肌感覚はやはり大事だと思う。
ところが去年から今年にかけて行われるはずだったオープンデーがロックダウンのためキャンセルになってしまった。その結果、第3希望の学校についてはクラスメートや保護者の意見を元に足を運ぶことなく決めることになってしまった。
それでもまだ第1希望と第2希望の学校が見れていて良かったと思う。
今後、どのような状況になるかは不明だが、小学校高学年の子供がいるご家庭にはロックダウンが終わったら、早めに希望の学校を見に行っておくことを強くお薦めしたい。
州ごとにこれまた手続きの方法も違うと思うので、これはあくまでも今年2021年の入学手続きについてのまとめになるが、以下簡単に要点をまとめておこうと思う。
ベルリンでは、基礎学校(Grundschule)修了後、ギムナジウム(Gymnasium)又は総合制学校(Integrierte Sekundarschule)に進学することができる。
現在、通っている小学校から入学手続きについてまとめられたプリントが配られるのだが、そのタイミングが今年は冬休みに入る直前の1月29日だった。ベルリンの小学校が冬休みに入る前に成績表と手続きに関する書類が子供たちに直接配布された、ということになる。
そこで初めてきちんとまとめられた情報が入手できたというわけ。手続き開始が2月11日からなのでかなり直前の連絡であるように感じた。これも各小学校によって連絡方法なども異なるので何とも言えない。
入学希望先の学校によって提出書類の内容に若干違いがあるようだが、娘の学校の場合は以下の書類が必要になる。
– Datenblatt
– Anmeldebogen mit Hologramm
– Förderprognose
– Wahlpflichtanmeldung
– 2 Passbilder mit dem Namen des Kindes auf der Rückseite
・個人情報データ
・ホログラム入りオリジナル入学申込書
・5年生下半期及び6年生上半期の成績(平均点)
・選択科目申込書
・身分証明写真2枚(裏に氏名を記入したもの)
上記の書類を第1希望の学校に直接提出に行く必要がある。第2、第3希望については入学申込書に記入する形になる。
今後の選考方法などについてはまた随時、入学希望の学校から通知が来るようだ。さて、どうなることやら。
手続き方法が全く分からず、余計な心配をしてしまったので少しでも参考になれば幸いです。
ベルリン市のサイト「Wohin nach der Grundschule?」: https://www.berlin.de/sen/bildung/schule/bildungswege/uebergang-weiterfuehrende-schule/