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コッヘムのライヒスブルク城 〜Reichsburg Cochem〜

かなり時間が経ってしまったが、昨年の夏にロケハンでモーゼル川沿いの小さな町コッヘムとニュルンベルクを訪問した。

高台に建つライヒスブルク城

仕事に関するブログが少ない、というかほぼないのでたまにはちょっと書いてみよう。

京都アニメーションの制作チームがマンハイムで開催されたドイツ最大のコミケAnimagiCに参加。最終二日の日程を利用して、ロケハンをすることになった。

コッヘムとニュルンベルクでアニメの世界観に合う風景を探し、写真に収める、というもの。持ち帰った写真資料をもとに背景や細かなディテールが描き起こされるのだろう。

普段はテレビ番組の撮影がほとんどなので、アニメ制作チームとの初ロケハンとなった。コッヘムでのメインは街を見下ろす高台に建つライヒスブルク城。

第一の門

天候には恵まれたが、30度越えの酷暑の中を歩いて移動するのはなかなかハードだ。途中で休憩を入れながら時間の許す限りアニメの世界観に合うイメージを切り取っていく。

ベルクフリート: 城壁の内側に高くそびえる防備堅固な主塔

総勢20名以上のチームだったので、コッヘムでは3チームに分かれてロケハンを行う。コッヘムが終了した後は中型バスで一気にニュルンベルクまで移動した。

グーグル予想だと最速で予測が出るので3時間40分だが、中型バスだと100キロでしか走れない。結局、休憩も入れると5時間ほどの移動になった。

ニュルンベルク城から市街地を望む

翌日も晴天でフランクフルト空港に移動するギリギリの時間まで、カメラ片手に街を闊歩する。

ハイリヒ・ガイスト・シュピタール: 聖霊施療院だった建物を利用したレストラン

一流の制作チームの目を通してコッヘムやニュルンベルクの街はどのように映ったのだろう。

別班はドイツの芸術と文化に関連するドイツ最大の「ゲルマン国立博物館」で写真資料を大量に集めたに違いない。こちらの博物館も非常に興味があるので、また別の機会に足を運んでみたい

ヴァイオレット・エヴァーガーデンの劇場版公開は2020年の1月なので、まだ少し先だが完成した作品は是非劇場に足を運んで観てみたい。スクリーン越しに、もしかするとドイツの断片が垣間見れるかもしれない。

余談になるが、あの「進撃の巨人」のミカサ役の声優、石川由依さんがヴァイオレット役に抜擢されている。

制作チームの皆さん、ロケハン暑い中お疲れ様でした!

コッヘムの旧市街にて

追記(2019年7月20日):一時帰国中の最終日に京都アニメーションの放火に関する事件についての報道を目の当たりにしました。なぜこのような事件が起こってしまうのか。

ロケハンでご一緒させて頂いたチームの皆さんおよび京都アニメーションの関係者の方々の安否が心配でなりません。

お亡くなりになられた方々に心よりご冥福をお祈りいたします。

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