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Hamburger Bahnhofでワークショップ

キタの友人から教えてもらった、現代美術館で行われる夏期休暇中の子供向け3日間のワークショップ。小学生対象で面白そうだったので申し込んでみた。この美術館、以前は駅舎だった建物でハンブルク駅現代美術館という名前が付いている。
現在、展示中のアメリカ人のアーティスト、カール・アンドレ(Carl Andre)の作品を観てディスカッションしたり、それをもとに自分たちで「最高の場所!」を創ろう、という内容のようだ。
1日目が終わって様子を聞いてみると、正面入り口を入ってすぐの作品を観て、「何に見える?」「これは何だと思う?」と子供たちに担当のお姉さんが聞いたり、子供たち同士で話し合ったりしたらしい。「机!っていってた男の子がいた。」んだそう。確かに。

Karlsplatz 1992 / Friedrich Christian Flick Collection

「あ、それからなんか黒いこうなってこうなってる(十字架のような形)大きな部屋があって、そこにも入れてんで。なんか下が見えて立つのがこわかった。」というので、手元にあったカタログをパラパラ見せてみると、「あ、これこれ!」
なんと別館リークホール(Rieckhall)の一番奥にあるブルース・ナウマン(Bruce Nauman)の大きなインスタレーションのことだった。

Room with My Soul Left Out, Room That Does Not Care, 1984 / Friedrich Christian Flick Collection

このインスタレーションにみんなで入って、どうしてアーティストはこの作品を創ったんだと思う?というような話をしたんだそうだ。はー、6歳でこんな体験ができるなんて羨ましいなぁ、なんて思ってしまう。
さてさて、それを横でじっと聞いていた4歳の長男。「ママ、くらいとこみてみたい。」と言うので、一緒に連れて行くことにした。
実はこの間、知人が関わったビデオインスタレーションを長男と一緒に観に行ったんだが、その際にモネの油絵を直に触ろうとして怒られたばかりだった。自分から行きたいというので、再訪にはいい機会かな、と。美術館の駅舎が目に入った瞬間、「あ、ママここ来たことある!知ってる!」とテンションが上がる。
今回も前回同様、美術館では走らない、騒がない、触らない、を入る前に復習。これも、長女が話してきかせたことだ。「うん、わかってるで。」と長男。ふむふむ、どうだろう。
入り口正面のインスタレーションの一部は作品の上を歩くことができた。が、「ママ、こっち!」とリークホールの方へ急ぐ長男。とにかく例の暗いところへ行きたいらしい。アンドレの作品には見向きもしない。リークホールのカール・アンドレを観ながら(撮影不可)、奥へ奥へと進む。疲れてぐずり出した頃に、やっと奥の部屋へ辿り着いた。
そして、その一番奥の部屋にブルース・ナウマンの作品があった。

「ママ、入っていいの?」

「ここ、下見える。」「あっちも行っていいの?」「なんで黄色やの?」
かなり気になるらしい。そして、最後に一言。「お姉ちゃん、こわいって言ってたけど、こわくなかったで。」本当なのか。

今度はまた延々と続くEXITサインを見ながら、メインホールへ戻る。アンドレの6-Metal Fugue (for Mendeleev)の上のタイルで遊んでいた。
ここで、一旦疲れたのかぐずったが、なぜかすぐに復活し、今度は階段を上がって2階へ行きたいと言いだした。
なかなか、本題に入りませんが続きます。

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