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Hamburger Bahnhofでワークショップ(2)

前回の続き。少しぐずった後に今度は階段を上って2階へ。

階段を上がると、Gülsün Karamustafa(1946年生まれ)というトルコ人アーティストの特別展示をやっていた。トルコで20世紀後半のアーティストとして意味のあるポジションに位置しているらしい。2013年のイスタンブールで開かれた初回顧展の後にトルコ国外の美術館で開かれる初めての個展だということだ。

絵画、インスタレーション、パフォーマンスにビデオとあらゆるメディアを駆使した作品が展示されており、かなり見応えがある。

西棟と東棟を繋ぐ渡り廊下に吊るされたイニシャル入りの布。こちらのインスタレーションは1995年にイスタンブールで行われた第4回ビエンナーレのための作品だという。
「ママ、これ何かな?きれいやな。」と言いながらとことこ歩く4歳児。実はこのインスタレーションはイスタンブールでは売春婦の多い橋に設置され、布に記されたイニシャルと日付は強制売春や人身売買のために行方不明とされた女性たちの記録でもあるという。
長男が途中で疲れてしまったため、全ての作品を観ることはできなかったが、もう一度ゆっくりと足を運んでみたいと思う。「一番良かったのはどれ?」と聞くと、「これ。」と彼が指差したのはパフォーマンスに使われたディスコボールだった。
彼にとって、3度目の現代美術博物館だったが、今回は90分ほど広い建物の中を歩き、色々なものを自分から進んで見て回っていた。アッパレ、だ。
長女はこの日、美術館内部にあるアトリエで作品を作っていたらしい。「今日は何をしたの?」「絵、描いてた。」 なるほど。
最終日には希望者はアトリエと子供たちの創った作品を見ることができるらしい。なかなか楽しみだ。
まだ続きます。

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