セミナープロジェクトから始まったアイデアから、期待されるスタートアップへ。ブランデンブルク州の機械工学者クリスティアン・アルヌートさん(32)とマルクス・ヴァイントラウトさん(33)はインテリジェント自転車ロックを市場に出そうと試みている。
まだプロトタイプしか存在しなかった頃、既に1500個の注文があったI LOCK IT。クラウドファンディングで集まった資金は17万ユーロにも達する。「安全性と使いやすさを一つにしたかった。」とクリスティアン・アヌートさんは言う。ターゲットは市内で自転車を毎日使う人々で、自転車を駐輪する回数の多い層だ。短時間の駐輪が続くと、どうしても毎回鍵をかけるのが面倒になり、施錠せずに駐輪されている自転車を狙ったスリの被害にあう、というパターンになりがちだからだ。
彼らによって開発された自転車ロックはサドルの下のフレームに取り付けられ、スマートフォンのBluetooth経由で所有者が近づくとフルオートでロックが外れる仕組みになっている。スマートフォンを持たないユーザーでも、ハンドレーザーを使用することができる。
仮に第三者が自転車を動かそうとすれば、アラームが発動する。また、GPS機能で自転車の所在地を知ることができる。専用アプリもあり、所有者は友人や知人とロックの情報をシェアすることも可能だ。
2016年の夏に会社を設立。2017年の春よりI LOCK ITが119ユーロで販売スタート予定。ファウンダーはeバイクの太いタイヤやマウンテンバイクに合わせた改良も行いたい意向だ。
HPではプレオーダー価格の99ユーロで注文を受け付けている。これはちょっと欲しいかも。
写真©TH Brandenburg