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Jezierzany / イェジェジャニ ポーランドのバルト海①

息子の小学校も決まらず、クラスのお別れ会や卒園式など年度末の行事も続きバタバタと日々過ごしているうちに、あっという間に夏休み。
そう、ベルリンの今年の夏季休暇は7月5日からだと把握していたものの、旅行の計画が後回しになってしまっていた。
「ママ〜、夏休みどこにも行かへんの?」「海に行きたい!」と子供たちが言うので、7月に入ってから宿が空いていないか調べる羽目になった。皆さんもご存知の通り、ドイツは休暇天国。早い家庭では1年前から休暇の計画をしっかりと立て、フライトや宿をできるだけ安く確保するのが王道なのである。
今年も遅れに遅れをとった我が家。ひとりでふらりと行ったポズナンの印象が残っていたので、ドイツに比べ、直前でも比較的安く宿が取れそうなポーランド側のバルト海を当たってみた。そして目に止まった宿がJarosławiec(ヤロスワビエツ)からすぐのJezierzany(イェジェジャニ)に去年できたばかりのプール付きコテージ。イェジェジャニ、と言われても聞いたこともない。ポーランドの海辺近郊の小さな村である。
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今回も単なる思いつきでグーグルマップでは360キロ余り、約4時間半の距離にあるイェジェジャニへ向かうことにした(マップではイェジェジャニはうまく表示されなかったので、ヤロスワビエツが目的地になっている)。ポーランドには10年以上前にロケで行ったことがあるが、その時も車で予定より大幅に遅れて到着した。道が悪いのと工事のための予想外の迂回などがその原因だった。まだグーグルが使えなかった時代だ。
10年以上経った今でも状況はそれほど変わらず、車で4時間半の距離をなんと休憩を2回挟んで7時間ほど掛けて到着した。ポーランドの道路事情はチェコよりも遥かに悪い印象である。

前置きが長くなったが、イェジェジャニは西ポモージェ県(Województwo zachodniopomorskie)にある小さな村である。西ポモージェ県は、ポーランド北西部の県で、県都はシュチェチン。バルト海に面している。1999年1月1日、ポーランドの地方行政区画の改正にともない誕生した。

イェジェジャニはバルト海沿岸の保養地ヤロスワビエツのすぐ側という立地なので、これから休暇場所として開発が進みそうな気がする。ポーランドの「休暇の家」はどこも小さなコテージがいくつも並び施設内に小さな遊び場を備えたところが多い印象だ。
宿の主人はポーランド語しか話せなかったが、とても気さくでよく喋る人だった。宿に到着した際にポーランド語を少ししか話せない、と言うと英語を話せるナターシャがやって来て案内してくれた。

チェックインの後はギシギシと軋む自転車で一番近いショップまで買い出しに。店の中は客が5人で既にいっぱいである。昔のモスクワのように欲しい商品を伝えて買うシステムだった。バター、チーズ、牛乳、パンなどをポーランド語で何とか伝えて商品をゲットする。こういう何気ない日常生活のやりとりが伝わると嬉しい。

近くのWicko(ヴィツコ)湖にも足を運んでみた。桟橋で釣りを楽しむ人が数人いるくらいでとても静かな場所だった。

ポーランドのバルト海については次回。

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