昨年のボヘミアン・スイスへの旅がとても印象に残ったので、今年のイースター休暇にまたチェコへ行くことにした。
仕事が立て込んでいてホテルの手配が遅くなってしまい、Mezní Loukaで見かけた素敵なバンガローには泊まることができなかったが、今回はそこからさらに西側のKrásná Lípa(クラースナー・リーパ)を拠点にすることにした。ベルリンから車でドレスデン、そしてツィッタウ方面に約3時間強の距離だ。チビ連れなので、休憩を度々挟んで5時間くらい掛けて到着。
今回も出発直前までバタバタしており、下準備を全くすることなしに現地に赴くことになった。ホテルの受付で子供でも歩きやすいトラッキングコースについて尋ねたり、観光案内所で地図を購入したりして情報を集めた。Macも持って行ったのだが、ネット検索よりも直接聞いた方が早いと感じるタイプなので、現地の人に相談しながら何となく行き先の目星をつけてみる。
逆にベルリンに戻ってきてから、どこをどう歩いたのか詳細について確認していると、「ここにも行きたかったなー。」なんて早くも次の旅の目的地が見えてきたりもする。そういう意味でもブログにまとめる作業はなかなか楽しいものだ。
ネットは便利だが、仕事以外の旅はどちらかというと行き当たりばったりがいい。子供達もどうやら山歩きは先の分からぬ冒険だと思っているらしい。
さて、今回の出発地点であるKrásná Lípaはラウジッツ山地とボヘミアン・スイス国立公園の境界に位置した人口3600人ほどの小さな町だ。ロマも数多く住んでいるらしく、町でもそれらしき人々をよく見かけた。ところで、「チェコではロマの子供たちへの差別が続いている」、というハフィントンポストの記事をみかけたので気になる方はリンクをクリックしてご一読を。
宿泊したモダンな作りのアパートホテルの面する街の中心の広場にはボヘミアン・スイスの観光案内所もあった。
さて、行き先だがクラスナ・リーパを流れているKřinice(クジニツェ)川の3つの源流が東へ2キロ程行ったところにあるというのでそこへ向かってみることに。
森へ至るまでの道は車道沿いだったが、車も少なく鄙びた田舎道なので家を見たり庭に放し飼いにされている鶏を見たりしながら目的地を目指す。
森に着いたよ!余り目立たない道しるべを探すのも子供達の役目。今回のルートは青。木でできたプレートにはTři studánkyとある。「3つの源泉かなぁ?地名かな??」(ロシア語は少し分かりますが、チェコ語はわかりません)かなり適当である。ホテルの受付にあった地図にはStudánkaという地名があったので、方角はあっているようだ。
Krásna LípaとStudánkaの間に位置する森の中にKřinice川の源泉があり、1907年に初めてそこに至るルートが一般公開されたそうだ。戦後、周辺はひどい状態になっていたようだが1990年4月末に5年の歳月をかけて整備されたルートが再び通行できることになった。
シーズンオフの平日(ドイツはイースター休暇中)だからか、誰もいない静かな森の中をずんずん歩く。Prameny Křinice「クジニツェ川の源泉」に着いたよ!
ドイツに来てから、イースター休暇に暖かかった記憶がほとんどないのだが、今年も残念ながら例外ではなくチェコ滞在二日目から冬のような寒さに見舞われた。この日も寒かった〜。
まだまだ続きます。