午前中は雨が降ったりと愚図ついた空模様だったので、裏の森を少し散策する。雨のおかげであちらこちらにキノコが顔を出していた。
昼過ぎから天気も回復してきたので、裏の森をもう少し歩いてみることにした。「えー、また歩くの!?歩くだけなんてつまんない。」と子供たち。
ブツブツ言っていたのもつかの間。湿地でカエルを見つけた途端にすっかり忘れてしまう。
山の方に木の階段を見つけたので、そちらの方へ歩いてみることにした。子供たちもさっきまでの「歩きたくない」はどこかへ置いてきたようだった。
小さい頃からそうだが、ふたりとも道無き道や、難しいルートだとテンションが上がるらしい。こちらの山側のルートも赤。
少し調べてみると、小プラフチツェ門へと続く道のようだ。往復で6キロほどの距離である。
赤いルートだし、結構歩くけど大丈夫かな?と聞いてみたが、すでに行く気満々である。さっきのは何だったの?
あまりメジャーなルートではないのだろう。山道もそれほど手入れされておらず、なかなかスリルがある。
ところで、このルート、メズナ・ロウカを挟んでプラフチツェ門へのガブリエル遊歩道と全く逆方向なのだが、道中に2度ほど地図を片手のドイツ人に道を聞かれた。小プラフチツェ門とあるので間違えるのかもしれない。
1時間半くらい経ったところで、お城のマークのようなものが道しるべに現れた。ゴールは間近だ。
おおー、確かに小さなプラフチツェ門だな。。
ここまで足を運ぶ人はあまりいないのだろう。チェコあるあるで、キオスクや休憩所もない場所であった。ちょっと歩こうか、と言って出発したので大した準備もしておらずガムを噛んで小休憩。
展望台のようなところがあったので、登ってみる。「この景色を見れたんだから、来た甲斐があったねー。」
帰り道も同じルートを戻ることに。子供たちはトトロの歌を大声で歌いながら歩く。
行きは初めてで先行きの見えない道だったので、とても長く感じたのだが、帰り道は一度経験して勝手を知っているからなのかとても早く感じた。
行きはヨイヨイの全く逆だったわけだ。
新しいことや勝手のわからないことに挑戦するときはかなりのエネルギーや勇気が必要だが、やり慣れていることは簡単に感じるのと同じなのだろうか。
新しい道を歩くのと、新しいことに挑戦するのはどこか似通ったところがあるのかもしれない。
そんなことを歩きながら考えていた。
帰り道にまたカエルに出会った。「絶対、同じカエルやんな!」と子供たち。そう思うぞ。