今年、やりたいことのひとつに「東欧へふらりともっと気軽に行ってみる」というのがあり、5月の連休を利用して久しぶりに3泊4日の旅行に行くことにした。
何が久しぶりなのかと言うと、こんな風にひとりでふらっとどこかへ旅行に出かける、という行為そのものである。思わず太字とアンダーラインで強調したくなるくらいに、だ。
2009年に長女を出産してから、まずひとりで旅行に出かける、という選択肢が当たり前のようになくなったし、それ以前は仕事の関係でそれこそ頻繁に移動していたせいもあり、たまの休みぐらい家でゆっくりさせてくれ、というような心境だったように思う。
本来なら私が全てオーガナイズして家族全員でどこかへ行くはずだったのだが、今回は本当に突然ひとりで東に行きたくなり、思い立ったが吉日とばかりに宿と列車のチケットを取ってしまった。
家族には事後報告になってしまったが、意外に反対はされなかった。されたとしても、手遅れではあるし、(反対されたところで行くことに変わりはないが)理解があるのはありがたい話だ。
結果的には連休直前の予約になってしまったので、フライト(ワルシャワ、キエフ、ブカレスト、バルト三国など)は高いし、どうしたものかとグーグルマップを東にスクロールしているとベルリンーポズナンのルートが目に止まった。
ここ穴場かも?
ポズナンはベルリンからワルシャワまで直通列車が日に数本出ており、その経由地点に当たる。列車で約3時間ほどで行けるとなれば、ここしかない。
Booking comで旧市街ど真ん中のアパートを見つけ、DBの座席指定のチケットを購入。しかもポーランドはまだまだ物価が安い。最高である。
これまでチェコかポーランドかと言われれば、間違いなくチェコ!と答えていたのだが、今回は敢えてポーランドに行ってみることにした。
ドイツに住んでいると、ポーランドに対する印象が悪くなるようなニュースしかまず入って来ない。恐らく、そんなものに囲まれているうちに、何となく自分の中に勝手なイメージが作られていたのだろう。
さて、前置きが長くなりすぎたが、ポーランドの発祥地とも言われるポズナンへ出発したのはそんなわけなのです。
使えない、と評判のDBだが、ワルシャワ行きはほぼ定刻通りにベルリン中央駅を出発。これでひとまずやれやれ、である。
Abteilと呼ばれる6人がけのコンパーメントの窓側に席を予約しておいたが、2組の夫婦と一緒になった。
列車が出発してすぐに、炭酸水の入ったペットボトルが爆発して水が飛び散るという惨事に巻き込まれるも、それをきっかけに会話が始まった。
「隣のコンパーメントに子供たちがいるから席を変わる?子供たちの方がお行儀がいいから・苦笑」という苦しい冗談を飛ばしてくれた女性に「いやー、コーラじゃなくて良かったです!」と返すほかなかった。
二家族でポーランド側のバルト海に遊びに行くのだそうだ。ポーランドの方が物価が安いので、こんな風に同じバルト海でもポーランド側に旅行するドイツ人も非常に多い。
というわけで、次回から滞在中のポズナンの印象を書いていこうと思います。