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Poznań / ふらりとポズナンへ②

前回の続き。あっという間にベルリンから3時間ほどの列車の旅は終わり、無事にポズナン中央駅(Poznań Główny)にこれまたほぼ定刻通りに到着。
駅の案内パネルを頼りに出口へ向かい、ポーランドの通貨であるズヴォティ(złあるいはPLN)を入手するため5台ほどATMの並んでいるところへ。1台目のBank PolskiのATMではなぜか言語切り替えができず、近くの女性に尋ねるもやむなく断念。「もしや全てポーランド語なのか!?」と早速冷や汗をかく羽目に。2台目のEuronetは難なく言語切り替えができたのでズヴォティは引き出せたのだが、旅行中、特に初日は何事も焦ってはいけない。

最終日に撮った写真

さて、無事に250(約60Euro)を引き出し、市内交通3日券を購入(27)。いざ旧市街へ。駅の外に出るやいなや全くそれらしき表示もなく目に止まったトラム停留所に行くも、お目当ての数字(トラム8)が見当たらない。トラムを待つ年配の女性(!)に尋ねてみるが、まーったく英語が通じない。
「おおー、この英語が通じない感じ。もはや新鮮でしかない!」
と浮かれるも、自分が乗りたいトラムが見つからなければ宿泊先のアパートにチェックインできないのである。スマホのグーグルマップもこんな時に限って電波が悪くサクサク起動しないが、何とか最寄り駅の名前が検索できたので「Pl. Wielkopolskiへ行きたいんです。」と言ってみるが通じたのかどうかもわからない。と、一旦会話を諦めてしまった女性はしびれを切らしたのか、突然ポーランド語で「?%^$$#@!!」ともうひとつ別の場所にトラムの停留所があることを教えてくれたのである。よくよく聞いてみると、どうやらトラムの停留所がある道の名前を教えてくれていたようで、向こうの方だというのは彼女のジェスチャーで分かった。
「あ、向こう側ってことですね。どうもありがとう。」
スマホがなくても何とかなるものである。
トラムの停留所は見つかったが、今度は行き先の方向が分からない(またスマホが使えない状態)。旧市街ってどっち?と今度は若い女性に尋ねるが、これまた「!?%^$$#@!!」状態。もう一人の若い女性が何とか英語で説明してフォローしてくれたが、「あっち」というジェスチャーひとつで解決なのです。
これ、恐らくポズナンのポーランド人に共通していることなのかもしれないが、とにかく親切で何か尋ねるとポーランド語であろうが他言語であろうが延々と説明をしてくれるのだ。感謝しかない。今回の滞在中も親切な人にしか出会わなかった。ぶすっとしたほぼ24時間営業のレジ係とペルメニ屋さんの女性はつまらなそうに仕事をしていたが、さようなら(Do widzeniaドヴィゼニア)とか生クリーム(Śmietana スメタナ)といったポーランド語を使うと、にこっと表情が和らいだ。いいことである。
旅の醍醐味はこんな風に全く馴染みのない土地で、目的地に到達するまでのワクワク感だと思っているので、冷や汗(というより、初日は夏日で暑すぎた)をかきながらも楽しんでいる自分がいる。スマホがあってもなくても、手っ取り早いのでとにかくすぐに近くの人に聞いてしまうが、それで大体その街の親切度が測れるというものだ。
旧市街のアパートだったので、トラムを降り石畳の上をスーツケースをゴロゴロ引きながら10分ほどでアパートに無事到着した。

屋根裏部屋だったのでこの眺め。2時の鐘が鳴ると、他所の街に着いたなー、と嬉しくなった。雑踏の中の音や街の音が違うだけでわくわくする。
初日なので、まず近所のカフェで休憩し、お店のお兄さんに美味しいペルメニのお店を聞いておいた。夕飯はペルメニとサラダにしよう。

次回はポズナンのお気に入りの場所についてです。

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