サイトアイコン ベルリンスタイル

小学校再開 〜Schulöffnung〜

約8週間の休校期間を終え、ベルリンでは今月に入ってから小学校が段階的に授業を再開した。

8日から長女の5年生が、11日から長男の2年生の短縮授業が始まった。週に3日、それぞれ3時間ずつ。授業科目はドイツ語と算数が中心で高学年ではそれに英語や生物・地理の授業が順次加わる。

開始時間やクラス編制も学校によって様々だが、基本的には通常のクラスを半分に分けて時間や曜日をずらして授業が行われている。授業の開始時間だが、長女のクラスは9時15分から長男のクラスは8時5分とバラバラだ。

ホートと呼ばれる学童については、特定の業種に従事する保護者の子供のみを預かるシステムになっている。昼食も希望者のみが食べることができたり、ホートに行く子供だけが食べられる、など学校ごとにルールが異なる。

マスクは基本的に2枚持って行くことになっており、登校時と教室間の移動やトイレに行く際に着用する義務があるようだ。

教室の入り口で消毒液で手を消毒してから席につき、教室の窓は換気のために開けられたまま。授業中に立って歩くことなども禁じられているそうだ。

グループ毎に分けられていた机も今は日本のようにフロント方向にひとつずつ並べられている。机と机の間は広く間隔が取られている。

トイレの使用も最大2名まで同時に使う決まりで、トイレの入り口に使用中という札を掛けるのだそうだ。

思った以上に小学校ではコロナ対策への配慮が見られる。

まだ始まって数週間が経ったところだが、この状態でいつまで授業が行われるのだろう。恐らく6月下旬に始まる夏期休暇まで続くのではないだろうか。

夏期休暇中に休校中の補習授業を行うという計画も出ているようだが、どこまで実現されるのかまだわからない。

そもそも休暇大国のドイツで教師や保護者がどこまでその案に乗って来るのか皆目検討が付かない。

キタについては8月末まで再開の見通しが立っていない。しかし、こちらも世論や街の雰囲気を鑑みると、保護者からの苦情が噴出するのではないかと思われる。リモートワークを強いられる保護者がリモートワークwithキッズの状態に8月末まで耐えられるとも考えにくいためだ。

いや、小さな子供が家にいる状態でリモートワークと言われても本当に仕事になりませんから。

今年の入学式は8月上旬だが、その頃までに状況が落ち着くとは考えにくい。入学式も通常通り行えるかどうか微妙なタイミングであるように思う。

このような小学校の段階を踏んだ再開やレストランやカフェなどの営業開始に伴い、街の様子が一変した。

人々はもうコロナ禍のことを考えるのをやめてしまったかのように、近所の公園は大勢の人で賑わい、誕生日会が普通に開かれたりしていた。ほんの少し規制が緩和しただけで、多くの市民が「待ってました!」とばかりにやりたい放題にしている感が否めない。

おりしも季節は夏に向かってまっしぐら。自宅でじっとしていろという方が無理なのはわかるが、ワクチンの開発が進まない限り、新型コロナウイルスの感染拡大の危険性はなくならない。

Follow me!

モバイルバージョンを終了