日本では考えられない夏の運動会も、ここベルリンでは6月や7月に小学校や日本語補習校で行われる。昔から運動会が大好きだったせいか、大人になった今でもテンションの上がる行事のひとつである。
血は争えないとはよく言ったもので、娘も案の定、大の運動会好きときている。その娘に先週末、突然こう言われた。
「ママ、もうちょっと運動したら。運動会でちゃんと走ってな。」
「え、それってリレーに出ろってこと?」
「そうやで。応援するから走ってな。」
ハハハ。そう来たか。
去年の9月に身体の不調を感じて、これではだめだと人生初のジム通いを決意し、家から最短距離にあるジムの会員になったのはいいが、運悪くなんと先月経営者が自己破産申請をしてしまい、ジムが閉鎖に。その結果、ここ1ヶ月以上はそれを言い訳に運動不足な日々に逆戻りをしていたからだ。
しかし、娘の一言で少なくとも週に一度のジョギングと一日最低五分のストレッチを生活に新たに組み込むことにした。今日の運動会までに二回のジョギングと五日分のストレッチで付け焼き刃的に慌てて身体を動かしたことになる。これで、リレー中に変に足がつったり、心臓発作で倒れることはないだろう。これ、冗談でも何でもなく、ジョギングとは違い、短距離のリレーとなると運動不足の身体には相当堪える。
本番では余りにも身体が言うことを聞いてくれないので、何だかおかしくてにやけながら走っていたようで、娘に「ママ、笑いながら走ってたで〜。」と突っ込まれてしまった。
そんな彼女も実は笑いながらリレーのバトンを持って走っていたことは言うまでもない。
そして今晩は右足の膝の裏側と左足の股の内側がひどい筋肉痛になっている。はっきり言って、なんでこんなに痛いんだっていうくらい痛い。いい大人は決してマネをしないで下さい。子供に頼まれても無理してリレーに出ないことをお勧めします。久しぶりに速く走ろうとして、それはそれで結構楽しかったんですけどね。