4歳と6歳。そろそろハイキングができる年齢になってきたかな?ということで、前から気になっていたザクセン・スイス方面への旅を計画していた。
ネットで検索しているうちに、どうせだったらドイツ側ではなく、チェコ側のボヘミアン・スイスに行きたくなってきた。
ドイツから出た方が、しかも東側に行く方がテンションが上がるのはなぜだろう。
こればかりは、パリよりプラハ、ロンドンよりモスクワに行きたい性分なので仕方がない。
理想はベルリンから車で3時間圏内。そうなると、国境沿いの街ということになるが、詳しい情報が見つからない。
渓谷沿いにハイキングコースがあり、ボートにも乗れるというフジェンスコ(Hřensko)に決めたものの、いい宿が見つからないので、少し離れた場所にある余りパッとしない宿を予約することにした。
Booking.comの宿泊情報を読んでも、チェコ観光局のサイトを読んでもピンと来なかったが、たまには下調べなしの行き当たりばったりの旅もいいだろう、と自分のワクワク感だけを頼りに出発することにした。
情報が少ない=余り知られていないということで、ハイシーズンにもかかわらず混み合うことがなく、とても静かでいいところだったので正直驚いた。
フジェンスコの町を通り過ぎてまださらに少し奥に走ると、メズニ・ロウカ(Mezní Louka) に行き着く。
あいにく満室で予約できなかったモダンなバンガロー風の宿の隣の敷地に目指す建物を見つけて安堵する。Google Map上でもずいぶん曖昧な表示だったからだ。
ふたを開けてみると、メズニ・ロウカはいくつかのハイキングコースが交差しており、出発点にはうってつけの場所だった。
北のルートは距離も長く、難易度も高いようだったので今回は断念したが、南のルートは今回の旅のメインである渓谷下りが出来るボート乗り場まで地図の上では青いルートで20分+黄色のルートで15分となっていた。「ま、ゆっくり歩けばチビ達も何とか歩けるかな〜?」といった距離だ。
キタや小学校の通園通学の手段が自転車だし、ベルリン市内の移動にも車を使うことが多く、本当ならもっと歩かせたいと常々思っていただけに、今回の旅は良い機会になった。
自分が子供の頃はもっと歩いていた記憶があるだけに、自分の子供が歩かない、歩きたがらないのに辟易していたからだ。
到着した日は天気も崩れがちだったので、まずは少し森の中を散歩するだけにしておいた。予想通り、子供達は森の自然に食いついて来た。
ボヘミアン・スイスの森は自然の宝庫だった。糞転がしやカエル、苔や植物、枝や岩。自然に出来た凸凹の道に移動の疲れも忘れて夢中になっていた。
気付けば辺りは薄暗くなっており、お腹も空いていた。これまた、予想外に美味しい食事を出すレストランがあったので、パクパク食べ、翌日の夕食の予約を入れて宿に戻って早々に寝床に入った。おやすみなさーい。
(2)へ続きます。