以前から紙面などで見かけて気になっている見本市がひとつある。
旧東ドイツの商品や食品、玩具などを展示販売する見本市、その名もOstpro。
2019年は4月5日から7日までの3日間、旧東ベルリンにある「スポーツおよび余暇センター」(Sport- und Erholungszentrum: SEZ)という会場で開催される予定だ。
この別名カルト見本市と呼ばれるオストプロのモットーは「見て、試して、買う」なんだそうだ。旧東ドイツの各州の古くから知られる商品から新しく開発された商品まで、100を越す会社の数多くの展示が楽しめる。
各州の展示内容の概要は次のとおり。
ベルリン・ブランデルク州:書籍、DEFA童話ビデオ、テキスタイル、化粧品、家庭用品、陶器、ウェルネス商品など。
シュプレーバルトや馬関連の特産品も忘れてはならないだろう。春なので庭に植える球根なども展示されている。
テューリンゲン州:アクセサリー、編み物、玩具や特産品
ザクセン=アンハルト州:バウムクーヘン、ソーセージ、クッキー、香辛料
ザクセン州:衣料品、テーブルクロス、刺繍の窓飾り(Plauener Spitze Fensterbild )、クッションや座椅子
新連邦州以外にも、チェコ、ポーランド、アルメニア、ロシアの特産物のブースも設置されるようだ。
読み返してみて、ふと思ったのだが、メクレンブルク=フォアポメルン州に関する記述が見当たらないのはなぜだろう?
この見本市、実は展示内容以外にも訪問客の客層にとても興味がある。
ノスタルジックな商品や当時の雰囲気を求めて、旧東ドイツの人が多く集まるのか、西側の東好きな訪問客が多いのか、といった点だ。
写真や記事を見る限り、どちらかというと前者の数の方が多い印象を受けたのではあるが。いわゆる、DDR市民であった年配の方たちだ。
とにかく、一度足を運んでみたい見本市である。気になることが全く消化できていない今日この頃。行けるときに行っておかないとね。
Die Ostpro – Messe für Ostprodukte
5. bis 7. April im SEZ
Landsberger Allee 77 / Ecke Danziger Strasse
10-18 Uhr
Der Eintritt kostet drei Euro, Kinder bis Zehn Jahre haben freien Eintritt.
おまけ
DDRのドイツ語:Urst schau! = SUPER!