前回の「ワクチン接種センターへ行ってきた」から、約6週間。前回の接種は6月3日だった。今日は朝から2度目のワクチン接種へと向かった。会場は初回と同じく、自宅から30分ほど離れた場所にあるArenaというイベント会場である。
ワクチン接種会場としてのArenaはトレプトウの方にある古い建物で、ワルシャワ通り駅のそばにできたドーム型ARENAとは別の建物だ。早めに準備ができたので、まだ起きてこない娘とサッカーキャンプに出かける前の息子を置いて家を出ることになった。
UバーンからSバーンに乗り換え、接続も良かったため30分も掛からずに到着。2度目の接種なので、会場の流れも大体は把握しているため特に戸惑うこともない。前回との違いは、接種する人数が増えていたためか、受付に進む前に待合スペースができていたこと。受付を終えて、接種ブースに進む際も空港のように並ぶレーンが敷かれていたこと。それに加え、接種ブースの空き具合が電光掲示板で表示されていたことくらいだろうか。
それでも、人の流れはかなりスムーズで入り口で予約および本人確認を終えてから、接種完了までに掛かった時間は30分足らずだった。出口の横には、2度目の接種を終えた人を対象に、デジタルパスをその場で発行してもらえるサービスブースが新設されていた。こちらも、接種後の経過観察時間15分を利用できるので、やってもらうことにした。
スマートフォンにすでにコロナアプリ(Corona-Warn-App)をダウンロードしていたので、アプリを開き、「各種証明書」(Zertifikate)のページに入る。そこから、接種済み証明のQRコードを読み込めば完了。アプリを事前にダウンロードしておけば、接種完了済みのQRコードを発行してもらい、その場で読み込めばいいだけだった。
私の場合はすでにコロナアプリ(Corona-Warn-App)を使っていたので、上記のような登録の仕方になったが、そのほかにもCovPass-Appというアプリでもデジタル証明書が登録できるそうだ。詳細についてはこちらを参照のこと:www.digitaler-impfnachweis-app.de
あまりにも呆気なく手続きが終わったので、「これだけでいいんですか?」と思わず担当の人に聞いたら「たまにはスムーズに全てが機能することもあるんですよ」と笑いながら言われてしまった。
そう、「ベルリンにしては珍しく」ワクチン接種会場の仕切りも、デジタルパス発行の手続きも滞りなくこれまでに例がないほどスムーズなのである。担当者も冗談のひとつくらい言いたくなるだろう。ここでこれだけスムーズにできるのに、なぜ他のところもそういうわけには行かないのか、と。
「旅行に行く場合は、アプリとは別に紙のQRコードも印刷して持っていったほうがいいですよ。」とも言われた。アプリだけだと、スマホを紛失したりバッテリーが落ちてしまったら何も証明ができなくなるからだ。今回は薬局で購入した予防接種手帳を持参したが、そちらにも2回分の接種記録を記入してもらった。こちらも表紙の必要事項を予め記入しておくといい。これがあればEU外の移動においても有効な証明書として活用できるだろう。
何はともあれ、こうして2度目のワクチン接種はあっという間に完了した。自宅に戻ったら、長女がまだ気持ちよさそうに眠っていたことを補足しておこう。どこまでも平和な夏休みである。この平和な感じ、一体いつまで続くのだろうか。
ところで、気になる2度目接種の副反応については3時間経過した今も特になんということはなさそうだ。多少の眠気はあるが、これはもはや副反応かどうかすら分からない。今後、何かあれば追記していこうと思う。