冷や水を浴びせる
冷や水を浴びせる、ということわざがある。
「意気込んでいる人に、まるで冷水をかけるように、元気を失わせるような言動をする。」
ここ4日くらい家のシャワーからお湯が出ない。
週末を挟んでいたためか、壊れた部品が届かないためなのか原因は分からないがいつになっても水のままだ。
昨日は近所の人たちにも「お湯出てないよね?」と聞かれたくらいだ。どうやらボイラーか何かの故障でアパート全体でお湯が出ない状態らしい。
「頭が洗えないわ。」「この暑いのに困る。」などとみな口を揃えて言っていたが、ありがたいことに夏日が続いていたので冷水シャワーでも何とかなっている。
今朝はそれでも少し気温が下がったので、まずジョギングしてから冷水シャワーを浴びることにした。
気温が下がったといっても23度ある中では少し走っただけでも汗がかなり出る。
汗だくになって戻り、シャワーを浴びる。まだキンキンに冷えた水のままだ。
頭を冷水で洗うのはそれほど難しいことではない。問題は体を洗うこと。全身汗でびっしょりになったので、思い切って足の方から徐々に洗うことにした。
一番の難関は首から背中にかけて。ここはなぜか一番冷たく感じる部分だ。
肩の辺りに水をかけるには「えいやっ!」とある程度の気合が必要なのである。
ふと「冷や水を浴びせる。」という言い回しが頭に浮かんだ。
うーん!?
私の場合は水を浴びせられて元気がなくなる、というより冷たすぎて飛び上がるような感じなのだ。
意気込んでカッかしている人に冷たい水を浴びせて、熱を下げる、というイメージなのかもしれないな。
今のところ、誰も風邪を引いていないので良しとしよう。
ドイツ語で「冷たい水」といえば、こんな言い回しがある。
jemanden ins kalte Wasser schmeißen / werfen
全く経験のないところに放り込まれる、といったニュアンスだ。「清水の舞台から飛び降りる」、といったところだろうか。過去に別ブログでも書いたが、私の場合は無謀すぎるモスクワでの就職がこれに当たる。
それにしても子供たちの「カラスの行水」は後何日ほど続くのだろうか。