Naturkatastrophe / 自然災害の爪痕〜台風19号〜
ここ最近、毎年のように起こる日本での自然災害。
10月初旬に発生し、日本列島に上陸した台風19号は広範囲に渡り大きな爪痕を各地に残している。今後の復旧作業にもずいぶんと時間が掛かるだろう。
これだけ立て続けに自然災害が起こるようになると、復興作業に復興作業が重なり、いつまで経っても日常が戻らない地域が出てくるのではないかとさすがに心配になる。
2011年に起きた東日本大震災による福島第一原子力発電所事故の問題だって、実際はまだ何も解決していないのだ。
ツイッターのタイムラインを見ていると、台風一過でまだ水没している地域がたくさんある中、すでにラグビーの話で盛り上がっていたりもする。
そのあまりの「パラレルワールド」振りに疑問を感じないでもない。
日本の母親と今朝、ラインでメッセージを交わした。関西在住のため今回の台風では直接的な被害は受けなかった。
それでも「ほんまどこにいても、いつどうなるかわからないわ。」と呟いており、まさにその通りだと感じさせられた。
南海トラフ地震もいつ来るのか誰にもわからない。日本は災害列島なのである。
ずいぶん前に日本のテレビの番組でミュンヘンに本社を構えるミュンヘン再保険会社を訪れて話を聞いたことがある。その時に印象的だったのが、日本、特に東京が世界最大のリスクを抱えた都市であるという説明だった。
その原因となっているのが、地震や台風などの自然災害の頻度と人口密度だ。
今回の台風では都心部だけでなく、地方でも甚大な打撃を受けている。
長野市内を流れる千曲川が氾濫したため、JR東日本の「長野新幹線車両センター」が浸水し、留め置いていた北陸新幹線の120両が浸水。被害は全車両の3分の1にのぼるのだそうだ。1編成12両を製造するのにおよそ32億8000万円かかるということなので、120両が廃車になれば巨額の損害が出ることになる。
まだまだニュースでカバーしきれない多くの地域で浸水したり、家が倒壊したりしているはずだ。身内の家が被害に遭っていたらと思うと本当に他人事ではない。
ドイツからでは本当に何の力にもなれないのだが、せめて少額でも寄付しようと思う。どこに募金をしようかと思っていたら、FacebookでHIKAKINさんの動画が流れてきたのでYahoo!基金にすることに。
Yahoo! JAPAN ID登録が必要だが、ドイツのクレジットカードでも募金できるのでドイツ在住でも簡単に手続きができる。
【寄付が2倍】令和元年台風19号緊急災害支援募金
(Yahoo!基金)
一刻も早い復興を願っております。
タイトル写真:気象衛星が捉えた、11日10時50分の台風19号(気象庁提供)=共同