ნიკო ფიროსმანაშვილი / グルジアの画家ニコ・ピロスマニ

昨晩、ツイッターを眺めているとグルジアの画家、ニコ・ピロスマニについての投稿が流れてきた。

いつどこでインプットされたのか記憶にないが、グルジア映画の「ピロスマニ」を以前から観てみたいと思っていたことを思い出させてくれた。

検索してみたところ、YouTubeにロシア語吹き替え版を見つけたので、観てみることにした。

グルジアの片田舎の家やヤギやウシなどの家畜、舗装されていない道、民族衣装に身を包んだ人々など、素朴な暮らしが映し出される。

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映画『放浪の画家ピロスマニ』ゲオルギー・シェンゲラーヤ監督

「ここにハチミツがあります。」という小屋の壁に書かれた文字の左右にピロスマニが白と黒のウシの絵をかける場面が非常に印象に残っている。

その絵を見たからなのか、たくさんの人が牛乳やバター、チーズなどを買いにやってくる。ところが、ある日ピロスマニは貧しい老婦人に食料を分け与え、それに気付いて押し寄せた人々にもそこにあるだけの品を全て分け与えてしまう。

とにかく社会性がなく、商売っ気のかけらもない人物が描かれており、彼の素朴なタッチの絵画が映画の中でもひときわ際立って見える。

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「女優マルガリータ」 (1909年)グルジア国立美術館

皮肉なことにピロスマニは失意と貧困のために1918年に亡くなってしまうが、彼の死後グルジアでは国民的画家として愛されるようになった。

生存中に一旦、ロシア美術界から注目され名が知られるようになったがプリミティヴな画風ゆえに新聞にカリカチュアが掲載され、幼稚な絵だと批判されたというのだから皮肉なものだ。

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「キリン」(1905年)グルジア国立美術館

日本とは何の接点もなさそうなピロスマニだが、「百万本のバラ」の歌を知っている人は多いはずだ。この歌の歌詞はロシア人の詩人アンドレイ・ヴォズネセンスキーによって作詞されたもので、アラ・プガチョワの「百万本のバラ」というヒット作品を生み出した。

この作詞のもとになっているとされるのが、ピロスマニとフランス人女優マルガリータとの出会いであるとされており、彼女への愛を示すためにピロスマニはマルガリータの宿泊ホテル前の広場を花で埋め尽くしたという逸話がある。


ラトビアの作曲家が書いた曲に、ロシアの詩人がグルジアの画家のロマンスを元に詞をつけ、モスクワ生まれの美人歌手が歌うという、多様な民族の芸術家が絡んでいる点で、ソ連ならではの歌とも言える。〜ウィキペディアより引用


ピロスマニはグルジアで発行されている1ラリ紙幣に肖像が使用されているのだそうだ。
ますますグルジアに足を運んでみたくなった。

 
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*個人的に「ジョージア」という国名がしっくりこないので「グルジア」と表記しています。

読んでみたい本も見つけたのでリンクを貼っておきます。