風邪で行けなくなった友達の代わりに、長女がバスケットボールの試合観戦に誘われた。ベルリンのALBAとバイエルン・ミュンヘンの好カード。ALBAのトレーナーの下、数ヶ月前から小学校のバスケットボールチームでプレーを始めた長女と中・高時代にバスケット部に所属していた私は、突然の誘いに喜んで乗ることにした。
ベルリンに来た当初、知り合いに誘われて地元のバスケットチームに入っていたこともあり、チームメイトと一緒にALBAの試合を観に行ったことがある。その頃はまだチーム結成から５年ほどしか経っておらず、本拠地もプレンツラウワーベルクにある小さな体育館、Max-Schmeling-Halleだった。
それが今では本拠地もMercedes-Benz Arenaに。このホールにはまだ足を運んだことがなかったので、会場を見るとても良い機会になった。遠目で見るより、実際はそれほど巨大なホールでもなく設備も新しいので観戦しやすい環境だった。この日は確か総観客数が１万２千人ほど。規模で言うと、大阪城ホールより少し小さいくらいだろうか。コンサート会場としてもよく利用されているので、音響設備も整っているはずだ。去年の11月初頭に実はPlaceboのコンサートに行く予定だったのだが、日本滞在から戻ったばかりで、時差ボケも残っていたため断念してしまったのが悔やまれる。

さて、本題のバスケットの試合に戻ろう。開始からスピードのある試合運びで、あれよあれよと８点、１０点とシュートを次々と決めリードするバイエルン。対するALBAは相手のプレスディフェンスに押され、なかなかリズムが掴めない。最初に開いた点差がゲーム終盤まで縮められない厳しい試合運びとなった。
ちなみにALBA Berlinの冠スポンサーはサイクリング事業がメインのALBA Group。FCバイエルン・ミュンヘン・バスケットボールは言うまでもない総合スポーツクラブFCバイエルン・ミュンヘンのチームだ。その経済力でALBAから優秀な選手を買い取ったりもしたんだそうだ。ベルリンの地元ファンが一番嫌うやり方だ。
結局、５６対８０というスコアでバイエルン・ミュンヘンに大敗してしまったALBA Berlin。スリーポイントが一本も決まらなかったのも点差が開いてしまった要因だろう。うかつにもDevin Bookerというバイエルンの背番号３１番のパワーフォーワード&センタープレイヤーに惚れ込んでしまった。次は是非とも同カードの接近戦を観てみたいものだ。