einfach so
夏日の続くベルリン。
近所の公園(Park am Weinbergsweg)を歩いていると、「ママ、ほらブランコ!」と子供たち。
今まで何もなかったところに4つもブランコがあるというので、辺りを見回してみたら、4つどころかなんと9つもブランコがゆらゆらと揺れている。
ベルリン市とかミッテ地区が設置したというよりは、また粋な計らいをする人たちの手によるものなんだろう。
ブランコをよく見ると、einfach so. なるほど。
粋な計らいに説明なんていらない、というわけだ。それに、ブランコの設置の仕方も付け焼き刃ではなく、きちんと安全面なども考えられている丁寧な印象を受ける。
ブランコを漕いでいるのを見ていると、ブランコの裏側にも何やら文字が見えた。
einfachso.org
先日、道を歩いていて遭遇したI love Jackpotとは違い、もっとスマートな印象を受ける。ドイツは何をするにも諸処の手続きが複雑で時間が掛かる印象があるので、このグループのように「ブランコが必要だと考えたので、設置しました。これが設計図と設置場所です。」と、面倒な諸手続きを飛ばして、許可なしにブランコを設置。その上で、各担当機関に「設置しましたが、問題でも?」と、その旨を伝える手紙を送りつける、というやり方は確かに効率が良い。
このブランコたち、金曜日の夜に近所の公園の他にもオーバーバウム橋(Oberbaumbrücke)や”Dreiländereck”(クロイツベルク、トレプトウ、ノイケルンが重なる場所)などに30コほど設置されたようだ。
今のベルリンがどこまでこういった自主的な活動に寛容なのか、設置されたブランコの行く末が楽しみだ。