I love Jackpot


キタにお迎えに行こうと外に出ると、何やら大きな段ボールが歩いていた。大きさはちょうど冷蔵庫くらい。横を通り過ぎようとしたら、中から人が出てきた。目があったので、ハローと挨拶してそのまま通り過ぎたが、やはりちょっと気になったので振り返ってみた。
すると、何やら箱の下の方でごそごそとやっている。
長くなりそうだったので、事の結末を確認することはしなかった。
ただ、何と言うかこういう場面に出くわすと、ベルリンに来たばかりの頃を彷彿とさせられて、まだまだベルリンも捨てたものではないな、と妙に安心してしまった。
90年代半ばのベルリンは歩いているだけで、次から次へと本当に色んなことに出くわした。散歩のお供にスマホもポケモンもまったく必要なかったのだ。
ストリートパフォーマンスなのか、新手の小遣い稼ぎなのかは不明だが、彼によい出会いがたくさんあったことを願いつつ。それにしても、あの箱男が敢えて人通りの少ない脇道でごそごそやっていたことだけが不思議でならない。


Categories:

Tags:


Comments

“I love Jackpot” への2件のフィードバック

  1. […] 先日、道を歩いていて遭遇したI love Jackpotとは違い、もっとスマートな印象を受ける。ドイツは何をするにも諸処の手続きが複雑で時間が掛かる印象があるので、このグループのように「ブランコが必要だと考えたので、設置しました。これが設計図と設置場所です。」と、面倒な諸手続きを飛ばして、許可なしにブランコを設置。その上で、各担当機関に「設置しましたが、問題でも?」と、その旨を伝える手紙を送りつける、というやり方は確かに効率が良い。 […]

  2. […] 夏日の続くベルリン。 近所の公園(Park am Weinbergsweg)を歩いていると、「ママ、ほらブランコ!」と子供たち。 今まで何もなかったところに4つもブランコがあるというので、辺りを見回してみたら、4つどころかなんと9つもブランコがゆらゆらと揺れている。 ベルリン市とかミッテ地区が設置したというよりは、また粋な計らいをする人たちの手によるものなんだろう。 ブランコをよく見ると、einfach so. なるほど。 粋な計らいに説明なんていらない、というわけだ。それに、ブランコの設置の仕方も付け焼き刃ではなく、きちんと安全面なども考えられている丁寧な印象を受ける。 ブランコを漕いでいるのを見ていると、ブランコの裏側にも何やら文字が見えた。 einfachso.org 先日、道を歩いていて遭遇したI love Jackpotとは違い、もっとスマートな印象を受ける。ドイツは何をするにも諸処の手続きが複雑で時間が掛かる印象があるので、このグループのように「ブランコが必要だと考えたので、設置しました。これが設計図と設置場所です。」と、面倒な諸手続きを飛ばして、許可なしにブランコを設置。その上で、各担当機関に「設置しましたが、問題でも?」と、その旨を伝える手紙を送りつける、というやり方は確かに効率が良い。 このブランコたち、金曜日の夜に近所の公園の他にもオーバーバウム橋(Oberbaumbrücke)や”Dreiländereck”(クロイツベルク、トレプトウ、ノイケルンが重なる場所)などに30コほど設置されたようだ。 今のベルリンがどこまでこういった自主的な活動に寛容なのか、設置されたブランコの行く末が楽しみだ。 […]

コメントを残す