MUJIとIKEAのサブスクリプションサービス

サブスクリプションサービスについて投稿したことがあるか確認したら、2019年の4月に「サブスクリプション化」で既に投稿済みだった。もはや自分が過去に何を書いたのかすら覚えていない。

さて、今年のコロナ禍を受けてますます各サービスのサブスク化が加速しているようだ。

コロナ禍の影響を逆手にとったサービスとしては、ホームオフィス対応の無印良品とIDÉEの家具・インテリアが「寝る」「学ぶ/働く」「くつろぐ」という3つの基本セットで試せるというものが気になった。7月17日より一部店舗でサービスを開始している。

ただ、料金設定が思いのほか高めなのだ。これだと実際に購入するのとそれほど違いがないので、顧客側のメリットは少ないように感じてしまう。

仮に1年契約をしたとして3400×12=40,800。差額は購入時よりわずか4000円安くなるだけ。気に入らなければ途中解約・返却などが簡単であれば理解できるが、おそらくそういうことでもなさそうだ。メリットはどこにあるのだろう。

無印良品サイトより

サイトの下の方に「※2020年11月1日(日)までで店頭での新規承りを一時終了いたします。」という注意書きが出ていたので、もしかするとサブスク化がうまく行かなかったのかもしれない。

アイデア自体は悪くないと思うので、もう少し契約内容を変えて再トライしてもらいたいところだ。ドイツでやってくれれば料金設定次第ではやってみたいと思った。ドイツにいながらMUJIの商品をサブスクで使用できるなんてありがたい話ではないか。というか単純に嬉しい。

家具とインテリアが月額定額料金で試せるサービスというのはまだ聞いたことがなかったので驚いた。IKEAなどがそのうちやるかもしれない。

もしやと思い検索してみると、すでにIKEAバンクーバの店舗で11月からサブスクがスタートしているようだ。

The monthly box(11月から4月まで)とThe quarterly box(秋・冬・春)までの2種類から選べるようになっている。6ヶ月バージョンは45ドルで6箱(6〜8アイテム)季節バージョンは85ドルで3箱(10〜12アイテム)という展開。

面白いのは無印良品とは違い価格設定が低いことに加え、サプライズ商品が入っていること。契約した顧客には箱が届くまで中身が分からない仕組みになっているのだ。これはワクワクする企画で楽しそう。

まだカナダの1店舗のみで展開されているようなので、検証フェーズなのだろう。今後の展開が楽しみだ。

今のところ、個人的に利用しているのは動画や音楽のサブスクリプションのみだが、衣類や車、食べ物などのサブスクも面白そうなものがあれば試してみたいとは思っている。

商品がデータ化されることやクラウドの発展に伴い、様々な商品がサブスク化できる時代になってきた。それに伴い、消費者の購買思考もずいぶんと変化してきたように感じる。所有よりシェア。モノへの所有欲が低下し、コトの方が重要になってきているのだろう。

近年の技術進化のスピードには目を見張るものがあるので、今後どんどん新サービスが生まれてくるに違いない。顧客をガチガチの契約で縛るのではなく、逆にやめやすいサービスが好まれる時代だ。

今後、どのようなサブスクのサービスが出てくるのか楽しみである。



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