Subskription / サブスクリプション化
いつからなのかはよく思い出せないが、気が付けば身の回りのあらゆるコンテンツが月額制のサブスクリプションになりつつある。
サブスクのまとめサイトを書くつもりはないので、ざっと思い付くサービスだけを挙げてみよう。
書籍・漫画・雑誌 —> Kindle Unlimited
雑誌 —> 楽天マガジン
音楽 —> Sportify, Apple Music, Amazon Music Unlimited
映像系 —> Netflix, Amazon Prime Video, YouTubePremium
デザイン系 —>Adobe
レジャー系や博物館の入場チケットなどはすでに年間パスなどがずいぶん前から存在するが、上で挙げたようなサービスはまだそれほど長くはない。
Adobeが突然、サブスク化したのはかなり早かったように記憶しているが、その当時はとても違和感を感じたものだ。
月に一定額で読み放題、聴き放題、見放題というのは消費者側にはとてもうれしいサービスである。
この影響を真っ向から受けるのは従来の販売形式を続ける業者だ。本や雑誌、CD・DVDなどの販売が今後伸びるとは思えないし、遅かれ早かれ、全て電子化してしまう運命なのかもしれない。
便利なサブスク、特に音楽系については何度も利用を考えたのだが、なぜかまだ利用するまでには至っていない。
別になくても困らないからだろうか。それとも家にまだ収納場所を取る大量のCDやカセットがあること、できればミュージシャンをサポートするために曲を購入したいという気持ちがあるからだろか。
踏ん切れない原因がよくわからないが、一度使ってしまうと便利さに味をしめて、全てサブスク化したくなるような気がしないでもない。
新しいイノベーションを世の中の状況を見てから採用・受容するという私のようなタイプをレイトマジョリティ、と呼ぶのだそうだ。
そして、便利すぎてコワイと言えば、次に来るゲームのサブスク化だ。スマホゲーム(ポケゴー)だけでもすでに危ないというのに、今度は何種類もの新作ゲームコンテンツが月額料金を払えば、追加の課金なしに遊べてしまうというではないか。
2019年秋にApple Arcadeがローンチする予定で、GoogleもSTADIAというサービスを開発中だ。
任天堂のようにこれまで高額なハードを売り、個々のソフトを買わせる、といった従来通りの経営モデルでは生き残れなくなるのだろう。
GAFA(Google, Apple, Facebook, Amazon)の4強が強すぎるのが気になるが、やはり大量の顧客データを持つ企業こそ、ニーズに合うコンテンツを集結させサブスク化するという方法を取りやすいのではないか。
便利になるのは喜ばしいことなのだが、街の風景からくつろげる書店やミュージックストア(レコードショップ)が姿を消してしまうのはやはり寂しいことである。
そのうち、カフェもサブスク化する日が来るのかなぁ。コーヒー飲み放題、月額1500円!みたいな。
もしや、と思い検索すると、東京の新宿ですでに実施しているところがあった。月額3000円で通常1杯300円のラージサイズコーヒーをいつでも無料で飲み放題。この料金設定、高いのか安いのか。
衣食住のあらゆるコンテンツがサブスク化する日もそう遠くはなさそうだ。
実際にすでに多くのコンテンツが市場に出てきている。インド発のOYO LIFEについてはこちらでもご紹介している。
気になる人は「サブスク化」で検索し、まとめサイトを見てみるといいだろう。レイトマジョリティ的にはもう少し世の中の動きを観察してみようかと思っている。
タイトル写真:Apple Arcadeのサイトより
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