Bundestagswahl 2017 / 連邦議会選挙2017年

4年前の今頃は一体何をしていたのだろう。なぜなら当時の選挙の記憶がほとんどないからだ。
娘は4歳になったばかりで、息子はまだ1歳半強で最大に(!)手のかかる時期だったし、10年程勤務していた映像制作会社を第二児出産が理由で解雇になった後で、まだまだ生活のリズムが掴めずにいた頃でもあった。失業手当をもらいながら、再教育のコースの受講をしていた頃と重なっている。このジョブセンターや労働エージェントを通して行われている「再教育」もかなりの曲者なのでまた改めて採り上げたいと思っている。
さて、このような私事はさておき、選挙結果もメルケルが妥当に勝ったというか、特に話題性もなかったのではないだろうか。
そして今年、2017年の総選挙。
2015年のメルケルの難民政策をきっかけに、ポピュリズム党とも呼ばれるAfDがメディアで取り沙汰されるようになった。そして、選挙結果の蓋を開けて見ると、多くの国民の予想を裏切って(あるいは予想通りに)10%以上の得票率を上げてAfDは第三党にのし上がった。
逆にメルケル率いるCDU/CSU同盟や、それに対抗する形で選挙戦を争ったはずのSPDが大幅に得票率を減らすという、非常に厳しい結果となったわけである。

さらに選挙から2ヶ月ほどたった現在でも「ジャマイカ連立」が破綻し、「大連立はない。SPDは野党に回る。」と選挙前日に啖呵を切ったシュルツ氏の面目が全く立たないであろう大連立の可能性も出て来た。というよりも、そうするより他に道はない、といった有様だ。
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こんな状態で再選挙をしたところで、結果は多かれ少なかれ目に見えているだろうし、メルケルも言うように「今回の選挙結果で何も始められなければ、国民に再選挙をするようにお願いすることなど到底出来ない。」のである。
“Ich halte überhaupt nichts davon, wenn wir mit dem Ergebnis nichts anfangen können, dass wir die Menschen wieder bitten, neu zu wählen”- Bundeskanzlerin Angela Merkel (CDU)

今回の選挙内容の事細かな分析ができていない状況でこんなことを書くのもおこがましいのだが、とにかく今回の選挙は「将来に何らかの不安を抱く国民が増えており、既存の与党に対する失望やこれまでの政権に変化を求める層が、分かりやすいスローガンを打ち出したAfDに一票を投じた結果」なのではないか、という印象を受ける。
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世界中で起こっている格差や分断がその原因のひとつなのかもしれない。数字の上では黒字計上のドイツ経済も、シーメンスの例(Siemens will weltweit 6,900 Jobs streichen)がいいように、大企業のトップが潤っていても、大量の労働者が突然解雇される、といったことが実際に行われているのが良い例だろう。
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heute-show vom 24. November 2017
辛辣な政治ジョークで数々の受賞歴を持つオリバー・ヴェルケ氏司会のheute show(11月24日放送分)も現在の政権の問題点を知る上で、とても参考になると思う。FDPの党首リントナーが槍玉に挙げられている。それにしても、こういう笑いは今の日本のテレビ業界では考えられない。
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©Reuters
選挙ネタ、とは別になるがこちらのニュースにもかなり驚いたのでハイパーリンクを貼っておいた。さすがドイツ、というか実際にここまでやる行動力には脱帽ものである。AfD党員であるヘッケの「慰霊記念碑は恥だ」という発言を受けて、活動家がヘッケの自宅の目と鼻の先に彼専用の慰霊碑を再現してみせた、というニュースである。

既に内容が古い箇所もいくつかあるが、ビジネス日経の以下の記事も現状を把握するのに、とても参考になった。
メルケル独首相の窮地で揺らぐ欧州と世界 ジャマイカ連立協議決裂
メルケル首相には何とか後4年は踏ん張ってもらいたい、というのが正直なところだが、いかがなものか。真の問題はポスト・メルケルなのではないだろうか。Grokoと呼ばれる大連立がクリスマス以前に成立するのかどうか、ますます目が離せない状況だ。

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