Nationalpark Wattenmeer / ワッデン海国立公園3

クックスハーフェンでの滞在後半はあいにくの天気に見舞われた。
それでも子供達は泥遊びに夢中だった。雨が降ろうが槍が降ろうが、ひたすら穴ばかり掘っていたのだから大したものだ。

長女は軽い筋肉痛になり、長男は手に大きなマメが出来ていた。
不安定な空模様の中、それでも何とか雨には降られず、夕方の引き潮の時間帯に馬車ツアーが始まった。
R0017770
ワッデン海馬車ツアー用の乗り物は泥でぬかるんだ干潟や潮流の中を進むため、写真のように特殊な構造になっている。

そして、この馬車で1時間半ほどかけてNeuwerk(ノイヴェルク)というハンブルク市に属する小さな島へ向かう。ワッデン海に出現する干潟だが、島までのウォーキングなどをする際にもガイド付きで行うことが奨励されている。なぜなら、予期せぬ深い穴に足を取られたり、激しい潮流が泥の下にあったりと経験者にしかわからない危険な場所があるためだ。
このため、馬車ツアーでも目印のくいに沿って島までの専用ルートをたどる。上の写真の右下にある鳥かごのようなものは、不意に水位が上昇した際に避難できるようになっているのだそうだ。
R0017781
途中で馬車を引く馬が川のように流れる潮流をザバザバと一生懸命渡る場面が何箇所かあったり、泥の中を進むためガタガタと大きく揺れることもあったりと、かなり変化のとんだツアーとなった。
R0017795
ようやくノイヴェルクに到着し、1時間ほどの休憩が入る。海風が強く冷えた身体を温めるためのストーブまで用意されていた。ソーセージやブレッテと呼ばれるハンバーグを挟んだパンで軽い夕食を摂る。
IMG_3055
子供達はここまで馬車を一生懸命引いてくれた二頭の馬、マックスとルナに興味津々だ。長女は帰りは一番前がいいと、手綱を引くおじさんに頼んで前に乗せてもらう。
R0017801
帰り道の干潟は行きよりも海水が下降しており、また違った表情を見せてくれる。

大きな川のような流れや貝の密集地など、様々だ。夕日がわずかに顔を出し、広々とした干潟をぼんやりと照らす。
R0017804
結局、17時から開始したツアーは21時前に終了した。子供たちもヘトヘトだ。
この馬車ツアー、機会があれば是非参加してみて下さい。

Nationalpark Wattenmeer / ワッデン海国立公園2

翌日も晴れたので、午前中から海へ。
海岸線の別の場所ではあるが、昨日とは全く表情の違う海に子供達も不思議そうだ。
DSC_0588
「ママ、なんで海に草生えてんの?」確かに。
この陸と海が絶えずせめぎあうワッデン海は、引き潮と満ち潮、塩分濃度の大きな変化、夏は暑く冬は時折海が凍結するほど冷え込むなど、とても変化に飛んだ環境にある。そして、これらの変化に耐性を持つものが多く、独特の生態的地位(ニッチ)を形成している。
DSC_0616
淡水と海水が混在した状態の汽水域は栄養が豊富で一次生産量が高いため、汽水域に依存していないように見える淡水性、沿岸性、外洋性の生物でも、幼年期、若齢期など一生のうちの一時期を汽水域で過ごすものがある。(ウィキペディアから一部抜粋)
長男が不思議に思った「草」の名前までは分からないが、ドイツ語ではSalzwiese、直訳すると「塩の芝生」となり塩沼や塩生植物がこれに当たるようだ。

さて、午後になると海水がすーっと沖に引いて行く。タイミングが良かったのだろう、余り目にすることのできないWattwurm(ゴカイ類)を偶然見つける。ひょい、と目の前にかざしてシゲシゲと眺めるふたり。取り合いはしないでー、チギレます。
DSC_0552

下を見ながら沖へ沖へと歩くも、海水は深くならない。もう戻る、とひとりでスタスタ岸に向かう長女とまだ先に進みたい長男。ここは長男に付き合うことにした。この間、相方はワッデン馬車ツアーの予約に奔走してくれていた。
干潟を歩き回った後は、ワッデン海国立公園センターへ。最近出来たのだろう、モダンなすっきりとした建物で、中の展示もとても見やすく興味深いものだった。

ドイツの美術館、博物館の展示方法にはいつも感銘を受けるのだが、このセンター内にも環境問題やワッデン海の生態系などがわかりやすく展示されていた。
ここではガイドツアーなど様々なプログラムに参加することもできる。あいにく翌日が悪天候だったため、子供対象のガイドツアーはキャンセルになってしまったが、また機会があれば参加してみたいと思う。
次回はワッデン馬車ツアーについてです。

Nationalpark Wattenmeer / ワッデン海国立公園1

 

最近、チェコ方面の山に行くことが多かったので、次は海がいい!と言う子供たちのリクエストで、まだ行ったことのないワッデン海まで足を運んだ。
ベルリンからだとバルト海の方が近くて簡単にいけるのだが、広大な干潟の出現する泥の海、というのに惹かれて少し遠いが行ってみることにした。
IMG_3067
聖霊降臨祭の休暇中ということもあり、洗濯機付きの理想の宿(泥の海なので、、)はブッキングできなかったが、何とか海岸まで徒歩圏内の宿をクックスハーフェンで見つけた。かなり前のテレビ番組のリサーチでヘルゴ島について調べている際に出て来た町の名前が確かここだったような気がしたので、調べてみるとワッデン海国立公園のビジターセンターも近くにあることがわかった。
ワッデン海と言われても、かなり範囲も広くどこへ行くのがベストなのかが絞れきれなかったからだ。今回の目的地であるクックスハーフェン沿いはニーダーザクセン・ワッデン海(Niedersächchiches Wattenmeer)だが、それ以外にもまだハンブルクとシュレースビヒ=ホルシュタイン・ワッデン海もあるそうで、それぞれに特徴があるようだ。
2009年6月26日にドイツ及びオランダ地域のワッデン海がユネスコ世界自然遺産に指定され、2014年にはデンマーク地域がそれに加えられ、ワッデン海全域が自然遺産として登録を完了した。このニーダーザクセン・ワッデン海はこの自然遺産の中心部に当たる。
ベルリンから車でほぼ5時間の距離だが、途中で休憩を入れての移動になるので、海に着いた時は既に夕方になっていた。とても天気のいい日だったので、森を通って海へ。海風が強く、子供たちも大喜び。
DSC_0514
泥の中を歩くと思ったより暖かい泥が足に心地よい。泥の干潟には貝やゴカイ、カニなど色々な生物が生息しているので、発見が多く下ばかり見て歩くことになる。
DSC_0534
百聞は一見に如かず。
DSC_0552
ただただ美しい。
この日は午後の海だけを見ることになったが、翌日の海の様子が一変するので、それについてはまた次回の「ワッデン海国立公園2」にて。

Pravčická brána / Prebischtor 〜チェコの旅5〜

ここまで来たら後もう少し。子供達の歩みも若干早くなる。「アイス・おにぎり・アイス・おにぎり食べたいな〜♩」
おお〜、圧巻!これはすごい。
DSC_0360
このプラフチツェ門は幅26,5m、高さ16m、厚さ8mの欧州で最大の天然橋なのだそうだ。以前は、橋の上を歩けたようだが現在は安全面を考慮して歩くことができなくなってしまった。1826年に建設された歴史的なホテルSokolí hnízdo(ドイツ語:„Falkennest“ 鷹の巣)内に軽食が採れるレストランが入っている。
カスパー・ダビッド・フリードリヒといった画家やアンデルセンといった作家もインスピレーションを得にここを訪れたという。
DSC_0361
疲れていたはずなのに、ドンドン先に登る子供達。自然(アイス?)の力は偉大なのだ。
DSC_0365プラフチツェ門を見上げながら、外でおにぎりタイム。途中で風が強くなって来たので、レストランで暖を取ることに。アイスは残念ながらなかったが、デザートにチェコのクレープ、パラチンキとドイツやオーストリアでお馴染みのアプフェルシュトゥルーデルを食べる。疲れた時のスイーツは最高!「アイス食べたかったのに〜。」(ま、そうだよな。)

甘いものでエネルギーをチャージして、前回、車で通った時に見かけたバス停を目指す。2キロほどだろうか。

まさか、バスが走ってないということはないよね!?
その、まさかです、ハイ。

有名な観光地だろうが、人の少ないオフシーズンの平日には便利な434系統のバスは運行していないらしい。仕方なく、相方がなぜかジョギングも兼ねて車を取りに行くことになった。
DSC_0404
その間も疲れ知らずの子供達。いやはや、森の魅力って本当にすごいなぁと思う。

Pravčická brána / Prebischtor 〜チェコの旅4〜

前回のボヘミアン・スイスへの旅では断念したプラフチツェ門(Pravčická brána)のある全長8キロのガブリエラ遊歩道(Gabrielina stezka)。2日目に子供達と10キロを達成できたこともあり、4日目の比較的天候の良い日にチャレンジすることにした。
こちらは名の通った有名な観光地なので、休憩所やカフェがないとは思えなかったが2日目の痛い経験から念のためにおにぎりを持参することに(笑)。出発点はKrásná Lípaから南西に車で35分程の距離にあるMezní Loukaだ。いざ、出陣。

双葉の上に被った帽子(種の殻)を外すのがもっぱら楽しいらしい。

そして、気分は既に探検隊。しかし、今回のこのコースは起伏も激しく道もかなり険しい。天気も山の天気で小雨が降ったり、晴れ間が出たりとコロコロ変わる。
「ママ、ここから落ちたらけがするかなぁ。」(ハハハ、落ちないでね〜。)

疲れたのでパチリと記念撮影。
DSC_0338
いい眺めだね〜。「ママ、まだ着かへんの?」
DSC_0348
あ、後もう少しだよ!
DSC_0352
目的地のプラフチツェ門まで後600メートル。この門はアメリカ合衆国バージニア州ロックブリッジ郡のナチュラル・ブリッジと広島県庄原市東城町の帝釈峡にある雄橋(おんばし)とともに世界三大天然橋とされているのだそうだ。
まだ歩きます。