Theodor Fontane / テオドール・フォンターネ

朝食の際、「テオドール・フォンターネについて面白い記事を読んだんだけど。」と相方が言った。

あれ、どこかで聞いたことのある名前だな、と思ったら彼の詩である「Herr von Ribbeck auf Ribbeck im Havelland (1889) リベックじいさんのなしの木」を娘が小学校の課題で暗記していたのを思い出した。

Herr von Ribbeck auf Ribbeck im Havelland,
Ein Birnbaum in seinem Garten stand,
Und kam die goldene Herbsteszeit

Und die Birnen leuchteten weit und breit,
Da stopfte, wenn’s Mittag vom Turme scholl,
Der von Ribbeck sich beide Taschen voll,
Und kam in Pantinen ein Junge daher,
So rief er: »Junge, wiste ‘ne Beer?«
Und kam ein Mädel, so rief er: »Lütt Dirn,
Kumm man röwer, ick hebb ‘ne Birn.«

Herr von Ribbeck auf Ribbeck im Havelland (1889)一部抜粋

娘は課外授業でベルリン近郊のリベックにもクラスの担任に連れられて出かけたこともある。

色々と彼について読むうちに、今年2019年がちょうどテオドール・フォンターネの200周年記念に当たることがわかった。恐らくそれで相方も記事を目にしたのだろう。

日本では恐らくあまり知られていないだろうこの人物、ウィキペディアにはこう記されている。

ハインリヒ・テオドール・フォンターネ(Theodor Fontane, 1819年12月30日 ノイルピン Neuruppin(現在ブランデンブルク州) – 1898年9月20日 ベルリン)は、ドイツの著作家(小説家、詩人)で薬剤師。彼はドイツの詩的リアリズムを代表するもっとも重要な作家と見なされている。

Wikipedia

ベルリンおよびブランデンブルク州に所縁のある人物のようだ。

ブランデンブルク州のサイトでも200周年記念に伴う様々なルートが200 Jahre Theodor Fontaneという名の下に提案されている。

相方の読んだ記事にはそんな彼の「造語」(Wortschüpfung)について紹介されていたそうだ。

»Schmetterlingsschlacht« Seltenste Substantive in Fontanes Romanenの記事でもフォンターネ特有の造語についてまとめられているのでご参考までに。小説内に出てくる造語500ワードもリスト化されている。

ängstlichkeitsprovinz
einschenkekunststück
franzosenfreundlichkeit
generalkladderadatsch
kaffeekuchenpyramide

とまあ、こんな具合だ。わかるようなわからないような。
ポツダムにもアーカイブがあるようなので、機会があれば行ってみたいと思う。

タイトル写真:©TMB-Fotoarchiv / Steffen Lehmann



Comments

“Theodor Fontane / テオドール・フォンターネ” への1件のコメント

  1. […] テオドール・フォンターネに関するブログでも書いたが、彼の出生地であるノイロピン(Neuroppin)にも近い場所だ。 […]

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