Soraniwaonsen in Bentencho / 弁天町の空庭温泉
夏だけれど温泉に行きたい。でも、遠出する時間がない。どうするか。
大阪にはいくつか大型温泉があるが、母親が弁天町に新しくできた施設があり気になっている、というので天気の余り良くない日を選んで一緒に行ってみることにした。
滞在先の桜ノ宮からJR環状線で20分ほどのところだ。駅と直結しており立地も抜群である。
それにしても、家から30分ほどで気軽に温泉に行ける日本ってどう考えても素敵だ。
最近の京都もそうだが、やはり大阪でも激増する外国人観光客の影響で温泉施設も混んでいる上にマナーもあまり良くないため避ける人も多いと聞く。果たしてここは大丈夫なのだろうか。
夏なので昼間から好き好んで温泉に入る客もいないだろう、という思惑通りお昼前の館内は週末だというのにがらーんとしていた。
今年の一時帰国はどこへ行っても比較的空いているのだから不思議なものだ。
日本人はテーマパークが好きなようだ。この空庭温泉も安土桃山時代という想定の温泉テーマパークというコンセプト。
入場料は他の大阪の温泉に比べて大人2600円、子供はその半額と高め設定だが、ゆっくりと何時間も滞在することを考えれば納得が行く料金設定だ。
館内では備え付けの浴衣着用が義務付けられている。浴衣といってもワンピースか巻きスカートの上に甚平を羽織るタイプなので気が楽だ。カラーや柄展開も豊富なので選ぶのも楽しい。
息子も浴衣が着れてご満悦の様子。なぜか爪楊枝を加えてその気になっている。そんな仕草をどこで仕入れてくるのだろう。子供って不思議だ。
館内もインスタ映えするスポットが用意されていたりと工夫がされていて面白い。
お昼を食べた後、早速お風呂へ。
施設が新しいので綺麗で気持ちがいい。竹の枕に頭を乗せ、寝転がってお湯に浸かれるスペースがあり旅の疲れがようやく取れた気がした。寝転んでお湯に浸かれるなんて極楽。
庭園を眺めながら入るお風呂も格別だ。この日はあいにくの天気だったがそれでも開放感は十分。
この空庭温泉、以前は屋内プールだった場所を改装して2019年の2月末にオープンしたばかり。屋根を取り除いて足湯や休憩所のある庭園が造られている。
高めの料金設定のためか地元の人には不評なのだとか。そのおかげ(?)で随分とゆっくりと過ごせて大満足。
半日ほどの滞在だったが、ご飯も美味しく母親とゆっくりお風呂に入れてとてもいい時間が過ごせた。
帰りは妹家族と合流して大阪でご飯を食べ、大阪ステーションエリアのカフェでお茶をして帰宅した。都心でも場所を選べばゆっくりと過ごせるものである。