Schwimmerlaubnis und Stempel / プール出席カードと印鑑
急に気温の下がったベルリン。投稿が遅れたので少し季節外れの話題になってしまうかもしれない。
今年は10年ぶり以上に日本の夏を満喫できた。子供たちの小学校の体験入学も初めてプール開きの時期に当たり、プール授業に参加することになった。
いつもお世話になっている小学校の教頭先生の同席で担任の先生との顔合わせ。子供たちが初めてプール授業に参加することになるので、プール水泳出席カードについての説明があった。
出席カードの話が出たのだが、到着した当日に小学校訪問だったことから、かなり頭がボーッとしていたように思う。
プールに入水できるかどうかを、水泳実施日毎に記入押印して、担任までご提出ください。
※出席カード忘れ、記入もれ、押印もれの場合、入水できません。また、見学する場合はカードの理由欄にご記入ください。
プール授業の日は出席カードを持たせたのだが、うっかり入水許可の欄にサインするのを失念してしまった。
すると、母親の携帯に担任から確認の連絡があった。「出席カードが押印もれなのですが入水させても問題ありませんか。」というものだ。
印鑑、そう日本はいまだに何かとハンコをつく必要のある場面が多い。
体験入学なのでサインでもいい、という話にはなっていたが、出席カードには「署名不可」と明記されていた。通常はサインは認められない、という注意書きである。
ドイツではもちろん全てサインで済むので、特に印鑑は持ってきていない。今後もわざわざ作る機会はなさそうである。
ツイッター上でもこのプール出席カードと印鑑についての議論が見受けられた。
なぜ印鑑でないと認められないのか。サインではだめなのか。
小学校側の言い分としてはサインでは子供がプールに入りたくない時に自分で書くかもしれず信憑性がない、のだとか。
ドイツの小学校(ベルリンの場合)では3年生の間、年間を通して学校外のプールを借りて授業が行われるが、その際に出席カードのような確認書類は特に必要がない。
課外授業などで泳ぎに行く際に、保護者のBade- / Schwimmerlaubnis「水泳許可」なる一筆が必要になることがたまにあるくらいだ。
慣れてしまえば、別にどうということはないのだろうが、日本の小学校はきちんとしているなぁ、という印象を受けた。
印鑑は紙の書類があってこその文化だと思うので、どちらにせよ時間の問題で廃れていく習慣だろうとも思う。
もしや、と思い検索すると電子印鑑なども既にあるようだ。どこまで印鑑にこだわるのだろうか。
印鑑業界も次のビジネスを考えて行動を起こした方がいいのでは。