OST POST / 東欧カフェ

以前はただのアパートメントホテル併設のカフェだった場所がいつの間にか東欧カフェに姿を変えていた。

東欧好きとしては、行ってみるしかないその名もOST POST。
語学コースやタンデム、各種セミナー、カルチャー関連のイベントなども企画されている。

ユニークな企画としては、アラビア語で「女性の朝食会」なるものが開催されていること。東欧という枠を超えた文化交流も行われているようだ。

サイトの言語もドイツ語、英語、ロシア語、ポーランド語、チェコ語、スロバキア語、ウクライナ語の七言語に対応している。

店内の本棚にはロシア語、ポーランド語など東欧各国の図書が並べられていた。近所のカフェなのでまたゆっくりと本棚を見に行こうと思う。

ロシアの本棚
ポーランドの本棚

レジ付近のバスケットにはエストニア産の靴下やマトリョーシカの生地で作られた帽子などが売られていた。雑貨やポストカードの販売も。

セミナーなどが行われるだけあり、店内は広くゆったりとしている。床のタイルも可愛い。

2018年のイースターには2日間ウクライナのイースターブレッド、パスカが販売されていた。55個限定、12ユーロだったが、大きすぎて断念。今年のイースターにも販売されるかもしれない。小さなパスカはないのかな。


パスカ(Paska, ウクライナ語: Паска)は、ウクライナ、ルーマニア、ポーランド、スロバキア等の中欧・東欧の国で復活祭の期間中にキリスト教信者が食べるパンである。パスカはバター、卵、砂糖から作られる。またつや出しに卵と水を混ぜたものが使われる。〜ウィキペディアより


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イタリアのクリスマスのお菓子パン、パネットーネにもよく似ている

ドイツの復活祭、例年雪がちらついたりと冷え込むのが恒例だが、今年は暖かくなるだろうか。復活祭が過ぎれば春本番、である。

また近所にお気に入りの場所がひとつ加わった。

ostPost

Choriner Str. 84
10119 Berlin-Mitte

Telefon: 01590 51 88 174
info@ostpost-berlin.de 

08:00-18:00

パンスカ通りのMuzeum / Warszawa-6

最終日のワルシャワは寒くて雨だった。頼れる旅の友は一足先に空港に向かうので、アパートの窓から手を振って別れ、帰り支度を整えてから中央駅に向かう。

天気も悪いし何しようかな?

駅から歩いてすぐの場所にmuzeum na pańskiejというカフェとブックストアが併設されたアートスペースがあるようなので、荷物を中央駅で預けてからそちらへぶらぶらと行ってみることにした。

ピアノの鍵盤になっている横断歩道

例の文化科学宮殿の斜め向かいに一見しただけではそれとは分からない建物があった。

上の写真、左下にMUZEUMという看板があるのにお気付きだろうか。どうやらこの共産主義時代の産物であるアパートの一階部分にカフェとブックストアが入っているようなのだが、正面にブロックされた空き地があるため表通りからだと非常に分かりづらい。


裏に回り中を見てみるとこの通り。アートブックを専門に扱うBookoffとeMeSenというカフェ。

Bookoff
Cafe eMeSen

年末30日の正午に展覧会の行われていないアートスペースに足を運ぶ人は皆無。スタッフも暇を持て余しているようだったので、少し話を聞いてみることにした。

「パンスカ通りのスペースは一時的にMuzeumのオフィス兼イベントスペースとして利用されているんです。正面の空き地に立っていた家具屋の事務所だったんだけれど、文化科学宮殿のパーキングエリアに2020年を目処に新しく展示スペースが確保される予定になっています。」

「ビスワ川沿いにベルリンからどうやって運んだのかは分からないんだけれど、展示キューブが設置されていて、そちらでなら展示を見ることが出来ますよ。残念ながらここでは何もやっていないので。是非、行ってみてくださいね。」

川沿いの展示スペースの方はベルリンから運ばれてやってきたキューブだというお話。まさかのベルリン繋がり。

ベルリンからやってきたというKunsthalle MuzeumHPより

こちらのキューブ。確かにベルリン宮殿跡の空き地に設置されていたことがある。デザインしたのはオーストリア人のAdolf Krischanitz。ベルリンの展示スペースが不足していることをテーマにしたテンポラリーギャラリーとして利用されていたものなんだそう。ベルリンは移り変わりが激しいので、この移動式展示スペースのことはすっかり忘れていた。2008年から2010年までここにあったらしい。

そしてワルシャワに運ばれ、仮の展示スペースとして再利用されているのがこちら。Sławomir Pawszakによってファサードにペイントが施されている。展示タイトルはniepodległa:ポーランド語で「独立」そのものを表す言葉で、ポーランド独立100周記念を念頭に据えた国としての独立と自立した女性を表す「独立」の二つの意味を兼ね備えているのだろう。国、女性、独立、いずれもポーランド語では女性名詞である。

Ewa Ciepielewska, Heimat (right) 2016; Loan (left) 201

Heimat ist da, wo das Herz ist.
心の故郷、といったところか。

ポーランドに生まれドイツで活動したマルクス主義の政治理論家、哲学者、革命家ローザ・ルクセンブルク。彼女はウクライナ国境近くのザモシチで生まれたが、その生家の記念プレートをポーランド政府が外すように言い渡したらしい。2018年3月のことだ。2015年に保守政党である「法と正義」が政権に就いて以降、情勢が変化している。

展示会場には男性の姿も多くみられ、熱心に作品の解説を読む人の姿も多く見受けられた。ポーランドの右傾化を懸念する報道も後を絶たないが、「独立」というキーワードでこうした国の今後や女性の社会的地位を示唆するようなアート作品を展示することの重要性は計り知れない。今の日本でも十分意味を成す展示内容だったように思う。

Lubaina Himid, Freedom and Change, 1984

ワルシャワにはまた良い季節になれば是非足を運んでみたいと思っています。今回のワルシャワ編はここで終わりです。最後までお付き合い頂きありがとうございました!

ワルシャワの旧市街 / Warszawa-2

友人とも無事に合流し、ワルシャワ二日目。

ワルシャワもベルリン同様、第二次世界大戦で甚大な被害を受けた街である。1939年にナチス・ドイツがポーランドへ侵攻、ワルシャワは空襲に遭いナチス・ドイツの占領下に置かれる。ワルシャワ・ゲットー(ユダヤ人居住区)やオフィチエンシム(アウシュヴィッツ)などを想起される方も多いことだろう。地理的にもドイツとソ連という二大国に挟まれ、多くの市民が殺戮されたり市内の建物のほとんどが破壊された苦難の歴史を持つ街だ。

M.Świerczyński – Stanisław Jankowski, Adolf Ciborowski “Warszawa 1945 i dziś” Wydawnictwo Interpress, Warszawa, 1971, page 66 Wiesław Głębocki; Karol Mórawski

驚くべきことに、現在のワルシャワ北部にある旧市街(Stare Miasto)及び隣の新市街(Nowe Miasto)は第二次大戦後、市民により「壁のひび一本に至るまで」忠実に再現されたものである。これらのワルシャワ歴史地区は1980年に世界遺産に登録され、2011年には再建に用いられた資料もユネスコ記憶遺産に登録される運びとなった。ベルリンとは異なる再建の道を歩んでいるところも非常に興味深い点だ。

市民による市民のための街作り、というポーランド人の精神が再建への情熱から垣間見ることができる。ワルシャワ市民は自分たちの街を愛してやまないに違いない。今回は滞在期間も短いことからワルシャワ博物館には行かなかったのだが、次回は是非とも街の再建について博物館でじっくりと触れてみたいと思っている。

Muzeum WarszawyのHPより

旧市街はどこを向いてもポストカードになるようなしとっりとした美しさだった。色味がとても落ち着いている。

Zamek Królewski w Warszawie / ワルシャワ王宮と旧市街の街並

王宮広場ではポーランド独立100周年記念集会のようなものが開かれていた。気になったので調べてみると、日本では「ポッキーの日」と言われている11月11日がポーランドの独立記念日だった。今年の独立記念日はかなり盛大に祝われたようだが、極右団体が参加するなど不穏な動きもやはりあったようだ。ポーランドでも3年前に保守政党「法と正義(PiS)」が政権について以来、右傾化が進んでいるためEU内でも問題視されている。

過度な愛国心は国家主義と裏腹になりがちだ。ポーランドは元来、愛国心の強い国だけに不満の行き先が排他主義に繋がりやすいのだろう。もちろん、これはポーランドに留まる問題ではなく、情報や経済格差から来る世界的な分断化とも捉えられるだろう。

 

Rynek Starego Miasta / 旧市街の市場広場

 

Piwna / ピヴナ通り

ピヴナ通りのポスターギャラリーでポスターの本を購入し、通りのカフェで小休憩。午前中は人通りもまばらでゆったりとしていた。ポーランドのポスターが面白いというのはどこで受けた印象だったか定かではないが、ずいぶん前にベルリンのフリーマーケットで一目惚れしたポスターを購入したことがある。この通りのポスターギャラリーのHPもかなり充実しているので気になる方は是非チェックしてみて欲しい。日本ではヤン・レニツァやヘンリク・トマシェフスキなどが知られているようだ。

Norma
V. Bellini
Jan Lenica
opera; 1992

ポーランド広報文化センターのHPでポーランド派ポスターに関する記述を見つけたので、以下、引用しておこう。

50年代から60年代にかけて、ポーランドの『ポーランドポスター学校』といわれるグラフィックデザイナーたちがつくったポスターには、人々の「伝える力」がこもっています。「ポーランドポスター学校」のメンバーたちは、市民のために表現の自由を勝ち取り、表現を通して市民と向き合い、市民が何を必要としているのか、また、新しい社会的理念に相応しい、従来とは異なる現代的コミュニケーションの創造に努めました。

ポーランドポスター学校は、学校ではなく、ワルシャワのデザイナーたちが仕事帰りにレストランやバーに集まって議論したり、作品を見せ合ったりして、切磋琢磨していた集団のことです。世界のポスターの中でも非常に優れた一連のポスターを生み出した、”ポーランドポスター”の中核を担うのが、ポーランドポスター学校のメンバーです。

『ポーランドポスター学校』の時代と現代のポスターを比較すると、現代ポスターの表現力が弱まっているのでは、と指摘されています。

次回はヴィスワ川対岸に位置するワルシャワのプラガ地区について少し。

 

Poznań / ふらりとポズナンへ③

前回、前々回とポズナンへふらりと来た経緯と街の住人たちについて少し書いたが、今回は短い滞在中に見つけたお気に入りの場所をいくつか挙げてみよう。


1)Centrum Kultuly Zamek / ザメク・カルチャーセンター
ポズナンにある建造物の中でも最大規模を誇るこの城は1905年から1910年までドイツ最後の皇帝カイザー・ヴィルヘルム二世の居住地として建設された。
第一次世界大戦後はポーランド領に戻ったポズナンの領主の居住地として、またポズナン大学によって使用されることになる。第二次大戦中はヒトラーの居住地にするためナチスによって建て替えが行われる。居住地エリアの家具調度はこの時期のものに当たるのだそうだ。
終戦後は再びポズナン大学が短期間入るが、1948年に市の行政施設として使用される。1960年代から文化パラストとして使われ、90年代半ばよりザメク・カルチャーセンターとして再スタート。2010年から2012年にかけて改装が行われ、現在の姿に至る。
とまあ、この城の歴史をざっと振り返るだけでも、ポーランドの複雑な歴史が垣間見られるわけだ。

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©CKZAMEK HPより城外観

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©marikok 旧館エリア

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©marikok 新館内部

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©marikok 新館に併設のブックストア

城の内部は自由に見学が出来るように一般公開されており、新館部分には映画館、展示スペース、子供のためのアートスペース、シアターなど様々な文化施設が入っている。天井がガラス張りになっているカフェなどもあり、とてもゆったりと過ごすことができた。


2)Galeria Miejska Arsenał / 市立ギャラリー・アーセナル
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アートを通して今の政治、社会、環境問題などを中心に議論の場や対話を提供することを目指しているギャラリー。有名な市庁舎のある旧市場広場にあり、どちらかといえば周囲の建物からは浮いた無機質なモダニズム建築である。保存を巡っては恐らく議論が起こっただろうと思われる。
このスペースに足を運んでみたが、ちょうどポズナン・デザインフェスティバル枠で環境問題に取り組む街づくりをテーマとしたnew city scenariosという展覧会を見ることができた。
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様々な都市の取り組みが分かりやすく展示されており、ベルリンやポズナンについても紹介されていたので引用しておこう。
POZNAN
Urban planning is characterised by a unique layout, with local markets and bazaars located there in each of the city’s historical districts.
BERLIN
In 2015 the city introduced a law regulating rent in city apartments to prevent the process of gentrification.
ベルリンの政策がジェントリフィケーション防止に役立っているかは別として、各都市での取り組みが分かりやすく展示されており興味深かった。オランダや北欧がリードしている印象だろうか。


3)Park Cytadela / ツィタデラ公園
長くなりそうなので、最後にポズナン北部に位置する気持ちの良い公園を紹介しておく。ポズナンの街にはステーションを持つドイツはライプツィヒ発のNextbike / rower miejskiのみがシェアバイクを展開している。
IMG_5525 旧市街は石畳が多く、自転車は乗りづらいのだが、少し遠出をする場合は要所ごとにステーションが設置されているため非常に使い勝手が良かった。結果的に今回の滞在中は市内交通3日券よりもこちらのシェアバイクを多用した。

モニュメントの立つ広場があったり、武器博物館や整備された広場のある総敷地面積約1㎢の公園。大きく一周すると約3キロあるので、ジョギングをするには最適だった。途中、モニュメントがたくさんあったため、立ち止まって写真を撮ってばかりいたが公園としてのクオリティーはかなり高かった。市民の暮らしが垣間見れるのも公園の良さだと思う。
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まだまだ、お勧めしたい場所はたくさんあるのだが、今回はここまでにします。

Berliner Cafés / ベルリンのカフェ

ベルリンで好きなものを挙げろ、と言われれば間違いなく「カフェ」と答えるくらい、この街のカフェが好きなのだが、数年前から少し気になっている事がある。

近所のカフェで注文しようとすると、こちらがドイツ語で話しかけているにもかかわらず英語で返されることがかなり普通になりつつあることだ。

昔からあるカフェではそんなことはないのだろうが、どうやら新規の店で見られる傾向らしい。そう、所謂ヒップなカフェとかいうやつだ。

この傾向はベルリンでも特に観光客やスタートアップ企業に人気のミッテ、クロイツベルク、ノイケルン、などで顕著なのだそうだが(ノイケルンでさえ今となっては「ヒップ」な地区入りらしい)どうもベルリンという街には削ぐわない気がするのは私だけではないはずだ。

上の写真のカフェでは英語のメニューが1ページ目、ドイツ語が2ページ目になっていた。

ベルリンもようやく国際的でオープンな街になった、と喜ぶべきなのか。どうも不自然で胡散臭い。そう感じてしまうのはなぜなのか。

相方が「カフェで英語しか通じないって、君みたいなこと言ってた政治家がいたよ。」と夕食の支度をしている時に教えてくれた。おお、違和感を感じているのは私だけではなかったんだ!

早速、検索してみたところCDUのJens Spahn(37)によるSprechen Sie doch Deutsch!という記事にたどり着いた。彼曰く、「ベルリンの多くのレストランで給仕が英語でしか対応しないことにイライラする。」とのこと。

CDU-Präsidiumsmitglied Jens Spahn (37) seinen Unmut geäußert. Ihn stört, wenn er in der immer internationaler werdenden Hauptstadt mit der deutschen Sprache bisweilen nicht mehr weiterkommt. „Mir geht es zunehmend auf den Zwirn, dass in manchen Berliner Restaurants die Bedienung nur Englisch spricht“, sagte der Staatssekretär im Bundesfinanzministerium der „Neuen Osnabrücker Zeitung“.

この発言を受けて、ツイッター上でも大きな反応があったそうだ。„I’m feeling so sorry for him. Poor guy.“と敢えて英語でツイートしたのはSPDのJuliane Seifert。嫌味たっぷりである。

Auf Twitter gab es ein großes Echo. „Ja. Dass alle auch Deutsch sprechen oder lernen, das dürfen wir von jedem Zuwanderer erwarten. Von jedem Touristen nicht, @jensspahn“, schrieb der Grünen-Bundestagsabgeordnete Volker Beck. Der Chef der FDP in Rheinland-Pfalz, Volker Wissing, twitterte: „Und wie viele Kellnerinnen und Kellner wohl von Jens Spahn genervt sind???“ Juliane Seifert, Bundesgeschäftsführerin der SPD, schreibt: „I’m feeling so sorry for him. Poor guy.“

恐らくSpahn氏に賛同するツイートもあったのだろうが、このZeitの記事には批判的な意見のみが羅列されており、Spahn氏がそれらの批判に対して以下の点で自らの考えを述べている。

  • ドイツ人のドイツ語に対する態度
  • 多様性と均一化
  • 若者の特定のクラスタ
  • 移民と現地語
  • 現地語で話すことの重要性 などなど

格安チケットで気軽に海外旅行ができる世の中にはなったが、どこに行ってもスターバックスがあり、Airbnbで予約したアパートにはIKEAの家具が置かれ、街角のカフェでは英語でオーダーができる。

これでは何だか物足りないし味気ないと感じるのは、果たして時代錯誤なんだろうか。便利になった分、失うものも多いのだ。

フォルクスビューネの監督交代の際にも、国際的な都市の劇場では英語で上演するべきだ、というような馬鹿げた発言も飛び出したが、これにもどこか通じる話なのではないか。自国の言語や文化を蔑ろにするようになっては元も子もないのである。

ところで、写真のような本屋に併設されたカフェスペースがたまらなく好きである。ここは割と新しい書店だが普通にドイツ語でオーダーができた。

ベルリンのカフェ〜Cafe Komine

Que serait une vie sans gâteau

いつもはあまり足を運ぶことのない、西ベルリン。西側に住んでいる知人の薦めもあり、去年の12月にオープンしたというCafe Komineに行ってみました。
場所はベルリンで一番大きなデパートKDWの裏手の静かな通りにあります。こじんまりとした落ち着きのある店構えです。少し早く着いたのでオーナーのこみねさんと一言、二言交わしてみました。

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一度は6年ほど住んでいたベルリンを離れ、日本に戻られたんだとか。最初は煩わしかった日本での生活が楽になってきた頃、「これではベルリンに2度と戻れなくなる。」と思い、また日本を離れベルリンに戻られたのだそうです。自分のやりたい事を追いかけて、行動に移せる方なんでしょうね。今回は詳しい経緯まではお話できませんでしたが、なかなか面白い経歴をお持ちのようです。

そんなオーナーの繊細で美しいケーキがショーケースにきちんと並んでいました。よく見ると、ケーキの横に分かりやすく図解されたカードが添えられているのに目が留まります。

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左奥に抹茶シュークリーム

ドイツ人には馴染みのないケーキもあるため、質問されることが多く説明カードを添えることにしたのだそうです。例えば、モンブランだと、クッキー地の上にカシスの層と生クリームの層があり、それがマロンクリームで包まれていることが一目でわかるようになっています。

日本人のお客さんは傾向として、まずモンブランか抹茶シュークリームで悩むのだとか。私も全くその通りでした。今度は是非、抹茶シュークリームを食べてみたいですね。

ケーキの上にちょこんと飾られているお店のロゴ入りカードにはQue serait une vie sans gâteau?という文字が。英語で言うところの、No Sweets, No Life。「お菓子のない人生なんて」という意味だそうです。
皆さんも是非一度、足を運んでみてください。

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ベルリン・ミッテの散歩道(3)

前回の続き。公園の側にあるハイネ像の向かいには先日までファッションウィークのメイン会場だった建物がある。
今ではもぬけの殻でこの通り。ロケーションも悪くないし、何と言っても敷地面積が広いのでアートイベントや展示会によく利用されている不思議な建物だ。引き続きレンタルスペースとして存続してくれることを願うばかりだ。
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並びにはこんなスペースもあった。
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白いポストカードにはRENT THIS SPACE MO@MOWHITEMAN.COM という文字が。
リンクをクリックしてみて、なるほど〜。流行のCoworkingを利用した広告というか、確かに目を引くやり方ではある。実際にレンタルできるのか聞いてみたいところ。
さて、その並びに今度はまた馴染みのないスペースが。なぜか、「ママ!自転車やで。入ってみよう!!」と自ら進んで中に入ろうとする長男。
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自転車ショップではなく、サロン兼カフェ併設の小洒落たトレーニングジムのようだった。
BECYCLEはインドアサイクリングのエクササイズを旬のベルリンサウンドと共に楽しめる、というこれまたユニークなコンセプトのジム。barre、power yogaやHIITといったプログラムもあり、fbでの評価はほぼ5という高い評価を得ている。一度足を運んでみる価値はあるかもしれない。
それにしても、最近のミッテは一体どこへ向かっているのやら。。小洒落たカフェにブティック、ジムにCoworkingスペースのオンパレードで、どこへ行ってもまず英語が耳に飛び込んで来るようになってきた。DDR時代のハイネ像もびっくり、というやつだ。
この日、Brunnenstr.を北上し、長女の通う小学校の裏手にあるフランスカフェ・dubonheurに行きたいと思っていたのだが、思いのほか発見の多い散歩になった。目的のカフェとエクレア、(マカロン)の美味しかったことは言うまでもない。

マカロンを欲張ってふたつも選ぶおチビさん。もちろん、一口も分けてもらえず。トホホ。
マカロンは次回。

ベルリンのカフェ〜Father Carpenter〜

去年の秋に日本へ一時帰国し、ベルリンに戻ってからというもの結構バタバタしていて、カフェでゆっくりと過ごす時間が取れずにいた。
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今日も零下3度で快晴なので、ぶらぶら歩いて行くことにした。少し早めに家を出て、COSのセールを覗いてから目的のカフェへ。Hof(中庭)にあるなかなか雰囲気のあるカフェだ。12時少し前に行ったが、こじんまりとしたお店は既にほぼ満席。運良く空いた席に座ることができた。

メニューを見ると、場所柄か英語のメニューがトップになっていた。ドイツ語は2ページ目。カフェに足を踏み入れると英語で席に案内される。ベルリンのミッテ地区のカフェはこんな店が増えつつある。
自家製ブリオッシュのサンドウィッチとカフェラテをオーダー。残念ながらポーチドエッグのサンドウィッチは売り切れてしまったそうで、今回はハムのものに。甘いマスタードが挟まれていてなかなか美味しい。ぺろっと食べてしまい、まだ小腹が空いていたのでデザートも食べることにした。バナナケーキにはコーヒークリームとココナツマスカルポーネクリームが付いていて、これまた美味。

かなり人気のお店のようで、今週からはテークアウトの別店舗も斜め向かい側にオープンしたようだ。
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人気店だけに、人の出入りが激しいので長時間ゆっくり座れる雰囲気でないのが残念だが、濃いめのしっかりとしたコーヒーが好きな人にはお勧めしたい。メニューには「土曜日はノートッブクはお断り。」と注意書きがあったので念のため。

Silent Green

友人とランチということで、二度目のSilent Greenへ。ここは、ベルリンのヴェディング地区にあるカルチャー施設で、なんと以前は火葬場だった建物を改装して作られたんだそうだ。敷地内に併設されたカフェレストランMoos は庭のテラス席も気持ちがいいし、内装もシンプルでお茶するだけでも長居できそうなヴェディングのオアシスとも言える場所である。
ミッテの自宅からGoogle Mapで検索してみると、なんとたったの15分。少し雨雲も出てきてはいたが、走りやすそうなルートだったため、思い切って自転車で行ってみることにした。というのも、前回はUバーンとSバーンを使ったのだが、Sバーンが不定期にしか走っておらず、30分も待ち合わせの時間に遅れてしまったからだ。ベルリンの公共交通網は余り当てにならないのが残念なところ。
さて、正面入り口にも特にカフェがあるというような看板の類いも出ておらず、全く商業的臭いがしない。唯一、アーチの上に刻まれたKrematorium Weddingというので、ここが火葬場だったことが分かるくらいだ。入り口を通って中に入ると、Silent Greenという目立たないプレートがあり、やっとここが目的地であることが分かる。そして、奥の方には長い煙突のある火葬場だったであろう建物が見える。


メインの建物には、現在はレコードレーベルなどの事務所が入っているようだし、丁度足を運んだ日は何かの録音作業中であったようで音楽が聞こえてきた。どこまで行っても説明が皆無なことには変わりなく、録音作業が行われているであろうホールの扉にも目を凝らすとBITTE RUHE(静かにしてください)という文字の後がかすかに残っているのが分かる。こういうところもベルリンらしいというべきか。その扉を通り過ぎて、扉を開けるとそこがカフェだった。

最近のトレンドであるベジタリアンあるいはビーガンメニューがここのランチメニューにも多かった。ドイツと言えばソーセージにビールというのも日本のテレビなんかでは、まだまだ一般的なようだが、実際はそうではない。オーガニック系のスーパーもここ数年の間に街のあちらこちらで見かけるようになってきている。健康志向のドイツ人が飛躍的に増えている証拠だろう。

そんなわけで、ちょっと変わったドリンクをオーダーしてみた。これ、なんとビーツとショウガの飲み物。途中で雨足が強くなったので、中に移動して食後にラテを頼んだら、何だか微笑ましいラテアートが見られて和んでしまった。ここ、ゆるーくてお勧めです。