București / ブカレスト
今年2019年からベルリンでは3月8日の女性の日が祝日になった。
これを利用してどこかへ行けないかと思い、以前から気になっていたルーマニアの首都ブカレストに友人を誘って行ってみることにした。
ハンガリーのブタペストではなく、ブカレストの方だ。
フライトの時間が遅いのと、時差が1時間あるので、初日はほぼ移動のみ。週末の丸2日滞在、月曜日の昼にはベルリンに戻るという弾丸ツアーだ。
今年は東欧圏にも仕事で行きたいと考えているので、カバー範囲を広げるためのロケハン的な意味もある今回の旅。
恐らくブカレストもワルシャワ同様、日本ではあまり情報が得られない、あるいはアップデートされておらず、「危険な場所」というイメージが先行しているのではないだろうか。
ベルリンからブカレストの空港に降り立ち、街の中心街へ出る783系統のバスに乗ると、ブカレストの方が間違いなく都会だという印象を受ける。
空港内の両替所で10ユーロを約45レイに交換し、バスのチケットを購入。ここで、往復を2人分買おうとしたところ、1枚のカードにまとめられてしまい、販売員の女性に平謝りをして何とか2枚のカードに分けてもらえた。往復チケットの料金は7レイ+チャージ用カード1,6レイ(8,6レイ=約2ユーロ)。
チャージ式のカードだというのをうっかり忘れていたのだ。「そういうことは買う前にちゃんと説明してね!」とプンプン怒りながらもやり直してくれた販売員には感謝しかない。「ごめんなさい、ありがとう!」Mă scuzaţi. (マ スクザッツィ), Mulţumesc! (ムルツメスク)
ベルリンの壁の歴史がそうさせているのか、ベルリンから東欧の首都へ足を延ばすと、どうしてもベルリンの田舎染みた感じが目立ってしまうのだから不思議だ。
道路の道幅や交通量もモスクワのそれを彷彿とさせる。大通りを渡る信号も少なく、地下道が発達しているのもよく似ている。交通量が多いため、道路の側を歩いているとちょっと息苦しい感じがする。夏の大気汚染もかなりひどいに違いない。
宿泊先アパートが大通りに面しているため、夜間ではあったが周辺を少し歩いてみることにした。22時を回っても人通りが多く、特に身の危険を感じるような雰囲気ではない。
24時間営業のスーパーを見つけたので、そこで間に合わせの夜食を買い、帰途に着いた。
ベルリンよりかなり南に位置するせいか、夜間でも上着のいらない暖かさ。目抜き通りにもまだまだ古い廃墟と化した建物が残っていたり、かなり特異な構造のアパートが並んでいたりと建築に興味のある人にもお勧めしたい街である。
明日からのブカレストがとても楽しみだ。