Weihnachtsbasar an der Schule / 小学校のクリスマスバザー

早いもので、今年もすでに12月。この時期は学校の行事も増え、何かと慌ただしい。

バタバタと忙しくても必ず足を運ぶのが、長女の小学校のクリスマスバザーだ。その充実ぶりには毎年感心させられる。

今年は日本語補習校の日と重なったが、クリスマスバザーに連れて行くことにした。長女にとってもクラスメートと遅くまで学校で遊べるので特別感がある。

そんな日に日本語の補習校へ連れて行ってもこれまた逆効果。日本語の補習校のせいで楽しいことができない!と刷り込んでしまっては大変だ。

長男は別の小学校に通っているので、迎えに行って休憩してから向かったが、家でのんびりしすぎて出遅れてしまった。長女から「ママどこ?もう来てる?」と催促の電話を受け慌てて出発。

17時過ぎに学校に着いた時はすでに真っ暗。

中庭ではキャンプファイヤーを囲んでStockbrot(文字通り棒にパン生地を巻いてあるもの)を焼いている子供たちの姿が目に止まった。

その他、ケーキやクッキー、コーヒーなどのスタンドに焼きソーセージの屋台も出ている。

クッキーで腹ごしらえをしてから、メインのクリスマスの手作りコーナーへ急ぐ。

毎年、少しずつ内容が変わっているが、子供も大人も作って楽しいアイデアに溢れた手作りコーナーが大好き。2年生の息子はまだ喜んで参加するが、5年生の娘は友達と遊ぶことに夢中でこちら側には参加しなかった。

そんな娘のためにお菓子のキャンドルをせっせと作る。手作りコーナーは1ユーロ〜2ユーロの料金設定で、すべて学校への寄付に回される仕組みだ。

こちらのお店では生徒や先生が作ったグッズが販売されている。クォリティーの高さに毎年驚かされる。ルーマニア人の保育士の先生は日本好きな方で、日本で刺し子セットを購入し、手作りのしおりを販売されていた。娘と私でふたつお買い上げ。

放課後に生徒たちが過ごす部屋

長女の小学校はモンテッソーリの教育方針を取り入れているのだが、とにかくホート(日本でいう「学童」に近い)の充実度が半端ない。手作りのための材料がきちんと準備されており、保育士の先生方のアイデアも豊富。

二つ目は天使のツリー飾りを作ってみることにした。針と糸を使ったり、紙をジャバラに折ったりと少しハードルが高い。小さな子供がそれでも一生懸命、親や先生に助けられながら作っているのが微笑ましい。

「難しいな、ママ。」

そんなわけで更新が大幅に遅れてしまったが、今年のクリスマスバザーもとても充実した内容で大満足。いつものように2つくらい手作りの工作をやってから、腹ごしらえに締めのパンに挟まれたソーセージ、Bratwurstを食べて帰宅した。

Hospitieren in der Grundschule / ドイツの小学校で授業参観6

ドイツの小学校で授業参観5に続き、6では1年生の算数の授業の様子についてまとめてみようと思う。

内容が重複する部分もあるかもしれないが、もう少しお付き合い下さい。

ウォーミングアップとして担任の先生が両手をさっと上げて、指の数を言わせるゲームを数分間、子供たちと行う。

その次はVerliebte Zahlen「相性のいい数」、足すと10になる組み合わせの練習をしていた。

5+5
9+1
8+2
6+4

6+3=6+4-1
5+6=5+5+1

あくまでも10のまとまりを大切にする考え方だ。

ウォーミングアップが終わったところで、この日は数式を新しい方法で表すやり方を先生がまず黒板に書いて説明し、その単元をワークブック(p.71)で各自解く、という流れだった。

3+7=10
10-7=3

足し算と引き算を⇆で一度に表す方法だ。ワークブックの①と②はクラス全員で解いていく。みんなが解き方を把握したところで、それぞれが残りの問題を解いていた。

⇆の意味をすんなり理解できない子供にはワークブックのFlexとFloraのキャラクターがすごろくのコマを行ったり来たりする、という場面を想像させて理解を促していた。

授業の最後には足し算、引き算ゲームをみんなでやっていたのが面白かった。3人1組で先生が出した足し算や引き算の問題を一番早く解いた子供が次のグループに進める、というもの。

計算の速さを競うことで、指で数えたりせず、10までの計算を習得させるのが狙いだという。緊張して慌てる子、計算の強い子、声が小さくて聞こえなかった子など子供の個性も見え隠れしてなかなか面白かった。

一番自分の席から離れた席まで進んだ子供にはみんなで拍手。こうやって身体を使って楽しく計算を覚えるやり方はいいなぁ、と感じた。

8月に入学したばかりの1年生。2時間目になれば集中力もかなり落ちてくる。子供たちが飽きないようによく工夫された授業だった。

Hospitieren in der Grundchule / ドイツの小学校で授業参観5

さて、ドイツの小学校で授業参観4に続き、今日は1年生のクラスを参観してきました。先日と小学校は同じ。

昨日の印象では2年生のクラスが静かでまとまりがある、とお伝えしましたが1年生も同じようにきちんとした様子。

机の配置は4人ずつのグループに分かれ、黒板の方に一斉に向いているわけではなく、先生が前に立って話しているときは子供たちは先生の方に身体を向けて聞き入っている。

授業の始めに「今日は何曜日ですか?」という質問をするようだ。最終的に日付まで付けて今日は何年何月何日何曜日まで言わせていた。

Heute ist Donnerstag, der 28.11.2019.

あれれ?1年生で我が家の子供たち、ここまでちゃんと言えていたかな?

それはさておき、授業は先生が予め書いておいた黒板のドイツ語のテキストを見ながら進められる。子音ごとに単語を読んでいく練習に加え、読点・疑問符・感嘆符などについても学習をする。

黒板に書かれたドイツ語。句読点はあえて付けられてはいない。色分けされているのは子音の区別を明確にするためで、Fiebelメソッドではないかと思う。

昨日の2年生の担任もこれまでの「聴覚を元に書く」やり方はもうしていない、という話だったので、ベルリンでもようやく元来のFIebelメソッドに戻す方向になったのかもしれない。

黒板に書かれた文章を生徒に読ませながら授業が進められていく。全て読んだところで、内容を把握したかどうか先生が子供たちに質問する。

Wer ist in der Schule? (誰が学校にいますか?)

Was muss Milo machen?(ミロは何をしなければいけませんか?)

内容が理解できたところで、次は四角で囲まれたクイズをみんなで考える。答えが出たところで、今度は黒板の文章で足りないものは何か、と先生から質問が出される。

ここで、読点や疑問符、感嘆符の話に移行するわけだ。

授業の構成がきちんと考えられていて、とてもわかりやすい。

昨日の2年生の授業でテーマは「秋」だったが、今日のテーマは「冬」だった。

ここでは疑問文を作るために必要な疑問詞 / Fragewörter (Wer, Was, Wo, Womit)などの話と疑問符についての導入があり、後は絵を見せながら子供たちにどんどん発言させていた。

先生が一通り新しい単元についての説明をしたところで、3つのレベルに合わせたプリントが配られる。

レベル3

写真のプリントはレベル3で一番難しいテキストだった。25人中(ひとり欠席)の中、このプリントを渡されていたのは5人の子供たちだけだ。

プリントを写し、子音を分ける波線を入れ、クイズに答えその絵を描く、というのが残りの授業時間内の課題である。

この1年生のクラスも先生に話を聞いたところ、ドイツ語に問題のある子供はひとりもおらず、非常に教えやすい、ということだった。それは45分の授業を見ているだけでもすぐにわかる。

クラスにはトルコ、デンマーク、スペイン、イギリス、日本のルーツを持つ子供たちが在籍しており、国際的なことには変わりはない。

どの子供も集中して静かに作業しているし、授業にもとても積極的に参加していたからだ。やはり母語の習得が学習の基礎になるのだな、と改めて思った。

担任の先生がDDR出身の方で教え方も丁寧で工夫されており、とても分かりやすかったのも印象的だった。

Hospitieren in der Grundschule / ドイツの小学校で授業参観4

さて、ドイツの小学校で授業参観3の続き。2時間目は算数の授業です。

テーマは時計。

Wie spät ist es?

まずは1年生で学習した内容の復習。

2 Uhr (nachts)
14 Uhr (Nachmittagszeit) — +12で考える

時計の分針を動かしながら、「はい、10分待ちました、20分、じゃあここなら何時何分になりますか?」

5.00 Uhr
5.30 Uhr — 午後だと17.30ですね。

↑ここまでが宿題の内容の復習。

今回の小学校はベルリンでも最も古い歴史のある小学校なので、設備そのものは古く、教室にも黒板しかない。モンテッソーリの教育方針を取り入れているのも特徴で、数年前まではJahrgangsübergleifendes Lernen (JüL)という1年生から3年生までが同じ教室で学習する方法が採用されていた。

ただし、JüLを効果的に実践するための教室や教員の確保ができておらず、理想ばかりが先行し現場の教員の負担も大きく、特に3年生がきちんと勉強できない、といった様々な弊害が出ていた。

前任の校長が退職したタイミングで、あまり機能していなかったJüLのシステムは廃止され、学年ごとの学習に変わったのはつい最近のことである。

さて、話が少しそれてしまったが、時計の学習にも実際に針を動かしたりしながら道具を使って学習するのがモンテッソーリのやり方なのだそうだ。計算の学習でも、特に指を使って計算することを禁止したりすることはないのだとか。

3人の生徒だけが学習速度が速いようで、全く別の課題を与えられ、廊下の机で取り組んでいたのが印象的だった。日本の小学校では能力のある子供も強制的に一斉授業に参加しなければならないからだ。

その3人の男子生徒は先生の目が届かない廊下でも、きちんと課題を解いていた。おまけに4年生で初めて出てくる分数の概念まで問題に出ていたのには驚いた。

時計をクルクル回して、「今、何時?」というレベルでは全くないことは明らかだ。

担任の先生の話では、ドイツ語とは異なり、算数に関してはレベルに大きな開きがあること、ドイツ語であれば多少の間違いがあっても学習を進めることができるが、算数は一度つまづくとそこから先に進めなくなる、といったことを伺った。

また、先生の方針として基本的な計算方法は暗記が大切だと考えており、1+1,2+2,3+3などの計算や掛け算の九九などは宿題を出し、テストも行うとのことだった。

日本の小学生の国語(日本語)力や算数のレベルはドイツのそれに比べると格段に高い。ドイツの小学校では例えば算数ならば、

1年生:20までの数
2年生:100までの数
3年生:1000までの数

を扱うが、2年生の段階で「53の前の数は?」と聞いた時にパッと答えられる子供は少ないという。

53: drei und fünfzig — 「3と50」という風に読む。

ドイツ語の数の数え方が複雑なことに所以しているのかもしれないが、日本の小学生で53の前の数を言えない子供がいるようには余り思えない。

算数については、確かにドイツ語の授業とは違い、生徒間でかなり差があるように感じた。1枚のプリントをやる必要のない子供と1枚のプリントを半分しかできない子、数題しか問題をこなせない子供と45分間でできる課題の量にかなり差が出ていた。

授業の終わりに、授業中の作業に対する自己評価をこの小学校でもさせていた。「はい、あなたちは2つしか出来ていませんね。それはちょっと少ないと思います。自分でもそう思ったのね。きちんと評価できていますね。」

と、先生が言っていたのが印象的だった。

余談になるが、ミッテ地区と隣接するヴェディング地区の教員の話では、新入生として小学校に入学してくる子供たちの中には鉛筆が持てない子供や授業中に机の下から出てこない子などがいるという。もはやこうなってくると、ドイツ語の授業以前の問題になってくるので、現場の教員の苦労は計り知れない。

Hospitieren in der Grundschule / ドイツの小学校で授業参観3

ドイツの小学校で授業参観12で授業参観の印象をまとめたが、今回はベルリンのミッテ地区にある別の小学校での授業参観の様子を紹介しようと思う。

読書を促すためのLesepass

今回の小学校は前回の小学校と登校時の様子からすでに違う。朝、学校にやって来た子供たちはまず中庭に集まる。

授業開始10分ほど前にベルがなり、その合図で子供たちが一斉に教室に向かう、というシステムだ。前の学校では保護者の姿が校庭にもたくさん見られたが、こちらの小学校では保護者の姿はほぼ見られない。

自主性をより重んじている印象を受ける。

8:15に1時間目が始まる。担任の先生が前に立って授業中にやるべきタスクを一通り説明する。ここは同じだが、生徒の態度が明らかに前回とは異なっていた。

皆、きちんと先生の方を向いて静かに聞いているのだ。

この歴然とした差は一体どこから!?

今日のタスク:

  • Lernwörter:新出単語の練習
  • 7 Wörter mit Partner gegenseitig diktieren:7つの単語をパートナーと組んでディクタート練習
  • Übungsblatt (Die Normen groß schreiben, Die Fehler finden und verbessern, ):練習プリント(大文字で書くべき箇所を探して書き直す問題、正書法の問題、テーマは秋)

内容を先生が一通り説明した後、再度、子供にその内容を言わせてクラスのみんなで確認。

と、ここまでほぼクラス全員が静かに集中して聞いているのが大きな違いである。立ち上がったり、歩き回ったりする生徒もいない。座り方もきちんと指導されているようだ。

一番驚いたのは、同じ小学2年生のドイツ語の授業なのに、こちらの小学校ではすでに筆記体で子供たちが問題なく書いていたことである。筆記体どころか、先生の話す内容を理解できない子供が多い印象を受けた前回の授業風景とは全く違っていた。

よくよく見ていると、クラス全体のドイツ語力が高く、授業の進み方もスムーズで滑らかなのである。

言われたことがわかる子供がほとんどなので、先生のところへ質問に行く子供も減り、集中して作業することができるのだろう。とにかく教室は一貫して静かだった。

少しでもうるさくなると、先生がすぐに注意しており、注意されても改善されなければ一緒に作業をしているパートナーとは離れてひとりでする必要がある。先生も授業中の生徒たちの態度にかなり厳しい。

ひとしきり、グループでの作業が終わったところで、今度はクラス全員で問題プリントの答え合わせが行われた。

これも、生徒のドイツ語力に差がありすぎると機能しないやり方だろう。

「はい、タイトルを見てください。どこをどう直せばいいですか?わかる人。」

先生が尋ねると、手を上げる生徒もかなり多い。授業にも積極的に参加している子が多かった。

担任の先生にドイツ人の保護者が全くいない家庭の子供がどれくらいいるのか尋ねてみると、25人中たったの4人。デンマーク、サラエボ、アメリカ出身の両親を持つ子供たちだ。しかも、その少数派の子供たちのドイツ語力にも特に問題がない、という返事だった。

先生曰く、「ドイツ語のレベルが高いのは、この小学校の周りに住んでいるのはアカデミックな家庭が多いからだと思います。保護者も教育に熱心ですし。日本のそれとは違いますが、子供たちにも勉強ができるできないに関して、かなり近いプレッシャーのようなものはあると思います。」

ここでもまた家庭学習による生徒の学力差の話になった。色々と考えさせられる。

Hospitieren in der Grundschule / ドイツの小学校で授業参観2

前回の投稿「ドイツの小学校で授業参観」ではおもにドイツ語の授業についてまとめたので、2時間目の算数についても印象を少しまとめておこう。

参観したクラスには障害を持つ生徒がひとりいる。その生徒には他の生徒とは別の教材が用意されており、この日は補助の先生もひとり入っていた。

全体授業のテーマは「100の表」だったが、その子供は1から9の数字カードで数字の練習をしているようだった。

ドイツ語とは異なり、まず先生が教室の前に設置されたプロジェクターで100の表の仕組みを説明し、それを応用した問題をみんなで解いて導入としていた。

ドイツ語とは異なり、算数は同じ課題を順番にそれぞれのスピードで解いていく、というやり方だった。公文式に似ていると感じた。

課題の小プリントは廊下の長椅子に順番に並べられており、子供達は1枚できると、また次の1枚を取りに行く。

ドイツ語力はやはり算数にも影響がある。当然のことだが、問題がドイツ語で書かれているためだ。ドイツ語ネイティブの子がすんなり理解できる内容でも、ノンネイティブの場合、読むことすら困難なケースが多い。

ここで、日本の授業中には滅多に聞かれないだろう先生と生徒のやりとりがあった。

「先生、なんて書いてあるかわかりません。」

「あなたはドイツ語のネイティブではないから、今はまだわからなくても大丈夫。ドイツ語のできる子にどういう意味か聞けばいいの。そのうちわかるようになるから。」

先生に後でそのやりとりについて尋ねると、生徒のレベルに大きな差があるため、すべての生徒に手を掛ける時間がない。だから、生徒間で協力し合えることはするように普段から言うようにしている、とのことだった。

そうやってできる子ができない子のサポートを自然にできるような雰囲気が生まれるのだろう。多様性の中で育つ子供たちにとって必要不可欠なスキルだと思う。

その他にも、足し算・引き算といった数式の計算ができても、それを日常生活の中での状況に応用した途端、わからなくなる子供が多い、と言った話も出た。

計算問題は得意でも、文章問題が不得意な子がいるのと同じことだろう。文章を読んで状況を想像し、理解する、となるとただ計算をしているより複雑な思考が必要とされる。

1+1の表

とにかく、ドイツの算数については、特に数に対する理解を深めるためのビジュアライズされた表が多用されている印象だ。

とてもシステマチックでドイツ的だと思う。単に暗記させるのではなく、まずとことん数の関係性を理解することに専念し、理解できたら暗記する方法のようだ。

馴染みのない表や計算方式に頭を傾げることも多いが、このやり方だと後で応用が利くようになるのかな?どちらにせよ興味深い。

Hospitieren in der Grundschule /ドイツの小学校で授業参観

ベルリンの小学校2年生の授業参観に行く機会があったので、そこで受けた印象などを少しまとめておこうと思う。

8:05 1時間目開始

担任の先生と朝の挨拶。ここで2人くらい遅れて教室に入ってくる。先生はそのことについて特に咎めたりもせず、席につくように促す。

授業参観になぜ来ているのか、そのテーマについて生徒たちと意見交換。

そこから、授業の進め方の説明があった。

学習内容をまとめたタスクシートから、授業中に何をしたいかを自分で決め、各自それに沿って学習を進める。まだ期限は設けていないそうだが、その内期限内に自分でペース配分ができるように持っていくのだろう。

2年生なので自分のやりたい順番にどんどんやらせているようだ。

タスクシート
  • Laut- Buchstaben-Sortiermaschine / 聞き取り練習
  • Wortkarten / 単語カード
  • Abschreibtext / 書き写し
  • Korrekturtext / 間違い探し
  • kreatives Schreiben / 創作文
  • Adjektive / 形容詞(触覚、味覚などテーマ別)
  • Sinneskrimi 1. Zirkus 2. die Treppe / 感覚をテーマにした探偵小説 (サーカスまたは階段を使う必要あり)

2年生のドイツ語力を鍛えるにはなかなかハードルの高い内容だと感じた。特に創作文や「感覚」をテーマに短いお話を考えるのはドイツ語が苦手な生徒にとってはかなり難しい。

クラス構成もドイツ人の両親を持つ子供ばかりではない。アメリカ、アラビア語圏、オーストリア(ドイツ語圏ではあるが)、イタリアー日本、ドイツー日本、日本と様々である。

よく見ていると、ドイツ語の少し弱い子供同士が一緒に行動するケースが目立つ。ネイティブの子供たちの会話スピードに恐らく理解がついていかないためだろう。そうなると、ますますノンネイティブのドイツ語力が伸びない可能性が出てくるので難しいと感じる。

また、算数の問題を理解するのにもドイツ語力が必要になるので、ドイツ語が弱い子供は結果的に算数も問題を解くのに時間が掛かることになる。先生曰く、ドイツ語力が弱いと、問題文を読んでみようとしない傾向が強くなるそうだ。

読んでもわからない→読まない→理解できない→集中できない

といった悪循環が生まれてしまう。そのうち、最初から話も聞かなければ、読もうという努力もしなくなるのだという。

そういう意味ではやはり移民背景を持つ子供たちが低学年の間にドイツ語力を小手入れすることが最重要課題だと感じた。

自主性を伸ばすにはよい方法だと思うが、子供のレベルを把握しづらく、できない子へのサポートがきちんとできないのではないだろうか。一クラス26人という構成なので、自主学習のサポートには教員が最低2人必要だろうと思う。

ただし、この小学校では1年生から3年生まで通して同じ先生が担任するので、先生も子供たちの学習レベルを把握しやすいのかもしれない。

クラスの中には障害を持つ子供もいるので(Integrationsschule / 統合学校)、その子専属の教員はひとり付いていた。補助の教員はしかし毎時間くるわけではないようだ。学習内容が異なるので、担任の負担が増えることになる。

日本の小学校と比べてドイツの小学校はとても自由だ。1時間目のドイツ語の授業中には教室を歩き回ったり、先生や友達に質問をしに行ったり、必要な教材を取りに行く姿が見られた。じっと座って課題に取り組んでいる子供の方が少ない。

鉛筆の持ち方も座り方も十人十色。
異文化を受け入れる大らかさはもしかすると、ここから始まるのかもしれない。

8:50 1時間目終了

授業の終わりには担任の先生が子供たちに自分の目標をどのくらい達成できたか手を上げ下げさせて確認していたのが面白かった。息子がなぜ家でたまにそのジェスチャーをするのかようやくわかった。

Schulkrise in Berlin / ベルリンの学校危機

最近、ブログのテーマが重いので明るい話題を、と思ったのだがここあそこに問題が山積みのベルリン。

今回も以前から多々納得の行かないベルリンの学校問題に関する記事を目にしたので簡単ではあるが、少しまとめてみようと思う。

ドイツ全国で見たときに、ベルリンの子供たちの学力はなんと最下位。

その上、ベルリンでは数年前から教師不足や学校不足が問題になっている。具体的には以下のような状況なのだそうだ。

・今後2年間、9500から2万6000人分の席が学校で不足している。
・ベルリンで教師になるための勉強をしている学生たちは、資格を得るとベルリンを去ってしまう。結果として、慢性的な教師不足による度重なる休講や資格を持たない教師が教えることに。
・全国的に見ても最低の学力レベル。
・小学生に上がる子供たちの多くがドイツ語を使えない。
・統合教育、給食、分担授業、、、熱心なビジョンだが準備不足。

確かに、我が家には小学生が2人いるのだが、娘の1年生の時に担任の先生がなんと2ヶ月不在だったことが実際にある。肺炎をこじらせた、というのがその理由だが、その際に担任の代わりに誰かが入るのが当然だと思っていたら「今日も授業なかったで。」と言う娘の報告を聞いて、余りのいい加減さに仰け反った記憶がある。

長女の小学校はそれほど顕著ではなかったが、長男の小学校にはドイツ語力が若干低い子供が何人かいるのだそうだ。

ベルリンにも地域差があるので、地区によってはクラスの大半がドイツ語力がそれほど高くない子供で占められるということも普通にあるような気がする。

過去ブログ「学校でのいじめ問題」でも触れたが、ドイツ人がマイノリティーでいじめられる、といったケースもあるようで驚いてしまう。

とにかく教師不足が原因の休講の多さについては実際に娘の小学校で経験済みだ。学校の数が足りないというのは、新入生が入ってきたため、教室の数が足りずプレハブ教室で対応しているという近所の小学校の事情からも伺える。

このように実際にかなりの弊害が出ている状況なのである。

慢性的な教師や学校不足に加え、問題になっているのが教師の質。3分の2の新任教師が完全な教育を受けた者ではないという。小学校3年生算数とドイツ語の全国平均を何度も下回っており、唯一高いのは卒業資格を得ないで退学する者が11,7%を占めていることくらいである。

このような散々たる状況にベルリンの州保護者代表会(Landeselternausschuss / LEA)はベルリンの教育政治を真っ向から批判している。教育および学術労働組合(Gewerkschaft Erziehung und Wissenschaft / GEW)も「危機会議」の開催を求め具体的な対策についての話し合いの場を持ちたい意向だ。CDU州議会議員長カイ・ヴェーグナー(Kai Wegner)はSPDの教育議員サンドラ・シェーレス(Sandra Scheeres)について「全くの人選ミスだ」と退陣を求めている。

早急な話し合いと具体的な効果ある対策を希望するのみだ。ここまで酷くなるまで放って置かれたというのも納得が行かないのだが。。

参照記事:Süddeutsche Zeitung / Scheeres kommt wegen “Schulkrise” unter Druck
Der Tagesspiegel / Berliner Elternausschuss fordert Krisengipfel
CDU / Gute Schule und Kitas – bessere Boldung für Berlin

Ämter in Berlin / 使えないお役所

先日の労働エージェント(前労働局)やジョブセンターについての投稿「ジョブセンターの悲劇」に続き、またお役所のダメっぷりを押し出すような形の投稿になってしまうが、今、非常に困っているのでその件について少し書いてみよう。

そういえば、巷ではまた来年度の新一年生のための入学申し込みの時期だ。

校区が長女の時と長男の時とで運悪く変わったため、姉と弟はなぜか違う小学校に通うことになってしまった。こちらについても「小学校入学までの道のり」で詳細を書いているので気になる方は目を通してみて欲しい。

別々の小学校で何が困るかと言えば、行事が重なったり2度学校に出向く必要があったりと面倒なことだ。

姉と弟のふたりで初めは通学できたところなのに、それも叶わず。

こういったことを避けるため、「兄弟優先枠」というもの建前上は存在する。長女の学校に席を確保すべく校長や秘書に交渉したり、市の担当者に掛け合ってみたりもしたが、こちらの希望は認められず別々の学校に通うことになった。

最後に学校局(Schulamt)から受け取った手紙にははっきりとこう書かれていた。

Widerspruch(「反対の意」)は受理しました。審査の結果をお知らせしますのでお待ちください。

待てど暮らせど書面での知らせは来なかったのだから、本当にずさんな対応である。

来ない知らせの内容によって、同じ学校に通えるのか通えないのかがはっきりするわけなので非常に迷惑な話だ。

結局、長男が現在通っている小学校の事務担当者に状況を伝え、返事が来るまで正式な入学手続きを待ってもらえることになった。

しかし、全く進展がないので「入学できることはもうないだろう。」との判断で今の小学校の入学手続きを進めたわけである。

義務教育の小学校の入学申請でさえこの有様。

今回、困っているのは急遽決まった日本行きの直前に提出したホート(学童保育)のための手続きが一向に進まないという点だ。

ホートに行けないとなると、娘の帰りは早ければ13時半を少し回ったくらいの時間になってしまう。

仕事がないときはそれでも何とかなるが、ロケや取材が入ってしまうと娘は完全に鍵っ子状態になる。それは出来るだけ避けたいところだ。

6月中旬に提出した申し込み書に対して、返答が来たのが7月下旬頃。そこには「追加で必要な書類があるので8月下旬までに送付してください。」とあった。

そこで、8月上旬に追加で書類を送ったのだが「メールを受け取りました。」という自動メールが返ってきただけで、今まで全くの音沙汰なし。

2019年は夏季休暇が6月中旬から8月頭だったので、新学期開始に全く間に合っていないのである。

そこから1ヶ月半が経ち、まず小学校のホート担当が「ホートの許可書が届いていないがどうなっているのか。」といった旨の連絡をよこした。

許可書がないとホートで子供を預かってもらえないのだから、これはわかる。

こちらの事情を説明すると、小学校の方から直接担当者にメールで確認メールを入れてくれたようだ。小学校の担当者からのやりとりに関する転送メールにはこう記されていた。

「保護者から足りない書類が届かないので、手続きできません。」

いやいやいや。8月上旬に送ったメールは一体どこに行ったのか。

9月は私も仕事の関係で出たり入ったりが続き、ホート案件に時間を取られている場合ではなかった。

そんなわけで、ほぼ放置してしまっていたのだが、ベルリンのお役所の手続き関係で2週間以上の音沙汰がない場合は担当者に電話なりメールなりで状況を確認した方が良い。

追記:担当者を電話で捕まえて状況を確認したところ、こちらの予想通り「メールは受け取っていない。」との返答。メールを8月上旬に送信済みで、メール受理の自動返信が来たことを伝えると、今度はこちらが送った内容が明確ではないので云々などと責任転嫁を図る担当者。

さすがにこれだけ無駄に待たされた挙句、それはないだろうということで猛烈に反論したところ「今日中に処理します。」と担当者。

こちらから電話で確認をしていなければ、この件はそのまま闇に葬られていたことだろう。