ボヘミアン・スイスからの帰り道
最終日。ベルリンへ帰る途中にエルベ川を見渡せるケーニヒシュタイン要塞に寄ることにした。子供たちは「え〜、もうドイツに帰んの〜。」と不服そうだ。帰る、とは言ってもチェコとドイツの国境までは車でたったの15分しかない。宿の前にある公園で遊ぶのが日課になっていたので、それも名残惜しいのだろう。
さすがに7kmほど歩いた翌日は堪えるのか、「歩きたくない。」宣言をする子供たち。心配することなかれ。ドイツはバリアフリーが徹底しているせいなのか、大抵どこに行っても歩かなくていいようになっている。ケーニヒシュタイン要塞も、途中にパーキングがあり車は降りなければならないが、そこからま要塞まで上がってくれる乗り物の停留所も目の前だ。
©Thomas Eichler
歩けばかなり傾斜のある道もこれであっという間に上ってしまう。要塞の前までガタガタと運ばれて、入場券売り場に行くと、右:エレベーター付き 左:徒歩とある。なんと、要塞の入り口まで徒歩で行くか、エレベーターで一気に上がってしまうかの選択肢まで用意されていた。もちろん子供たちはエレベーターに乗りたがったが、さすがにそれはないだろう、ということで歩いてもらうことにした。
要塞は敵の侵入を防ぐため、高台にあるんだよ〜、頑張って登ろう。なんて言いながら、息を切らしつつ上を目指す。いやー、結構キツい。
気分はすっかり騎士なのか、「ママ、あそこ綺麗から、写真撮って。」となぜかポーズを付け出す息子。
とにかく、エルベ川を望むにはうってつけの要塞だと思う。ベスト俯瞰ポイント。ボヘミアン・スイス方向。
ザクセン・スイス方向。どちらも抜群の眺めだった。
この後、アウトバーンでベルリンに戻るが、市内に入る道路標識を見て、ベルリンには未だにCity Centerが西側のツオーと東側のアレキサンダー広場のふたつなんだなぁ、と妙に納得。
二泊三日の小旅行だったが、またひとつお気に入りの場所が増えた。チェコのボヘミアン・スイス国立公園はまだまだ発掘の価値がありそうだ。