Ackerhalle / 近所のスーパー
我が家には小さな備え付けの冷蔵庫しか置けないため、ほぼ毎日のように近所のスーパーに足を運ぶ羽目になる。その近所のスーパーについて少し書いてみよう。
このスーパー、昨年末に改装工事を終え、2000㎡の販売スペースを有するモダンなスーパーマーケットに生まれ変わった。といえば大袈裟だが、週単位で2万7千人が利用しているそうだからちょっとしたものである。入り口付近にスタバまで併設されているが、それよりもスーパーで購入したものを自由に食べられる飲食スペースを設けたほうが利用客には都合が良かったのではないか、と個人的には思う。
ベルリンに来た当時の1995年はスーパーの営業時間が平日は18時まで、土曜日は14時までとかなり短くて不便だった記憶が薄らと残っている。今は割と高い頻度で手に入るようになった大根やチンゲン菜、常時販売されている生姜なども限られたアジアスーパーに行かなくては買えなかったことを考えると、スーパーもずいぶん品揃えが増えたなぁと感じる。オーガニック食品も同様だ。菓子類は相変わらずグミが棚のほとんどを占めていて代わり映えしないのが残念。強いて言えば、グルテンフリーのスナックやわさび味やさつまいも味の製品が加わったくらいか。先日、試しに買ってみたさつまいもチップスは余りのまずさに途中で捨ててしまったくらいだ。甘いと思ったら変に塩辛くて無理だった。。(どなたかお勧めのおやつがあれば是非教えて下さい。)
これまた家の郵便箱に勝手に投函されるタウン誌、Berliner Wocheからの情報なのだが、このスーパーが入っているAckerhalle(アッカーハレ)は歴史上、Markthalle VI(マルクトハレ6)という名称を持つ1886年から1892年の間にベルリンの府当局によって小売商のために建設されたマーケットホール、いわゆる屋内型市場である。
市内の全てのマルクトハレを手がけたヘアマン・ブランケンシュタイン(Hermann Blankenstein)が設計しているAckerstraßeにあるMarkthalle VI(マルクトハレ6)はベルリンに残存する4つのホールの内、第二次世界大戦でも被害を受けず、唯一当時の外観を保っている。DDR時代、1970年に近代化されたことで典型的なマルクトハレの雰囲気が失われてしまったらしい。1990年から1991年にかけてアッカーハレは修復され、それ以降はスーパーマーケットが入っている。市場として復活しなかったのは非常に残念だ。
ベルリン市内で現存する様々な業者、販売者そしてスタンドが入っているマルクトハレはモアビットにあるArminiushalle(アルミニウスハレ)とクロイツベルクのMarkthalleneun(マルクトハレノイン)とマーハイニケ広場にある市場のみなのだそうだ。
これらのマルクトハレにはまだ足を運べていないので近いうちに覗きに行ってみたい。
*写真を新たに追加しました。
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