買い物袋が消えるドイツ?
昨日の日本語補習校の待ち時間中に話題に上った、買い物袋消滅の話が気になったので少し調べてみることにした。近所によく買い物に行く、スーパーマッケートのREWEでも説明パンフレットがレジ付近に置いてあったので、手に取ったばかりだった。
そう、ドイツでは以前から問題視されていた、プラスチック製の買い物袋を置かない、あるいはこれまで無料だったお店でも有料化されることに決まったようなのだ。
南ドイツ新聞に該当記事があったので、現状を箇条書きにしてみよう。
- 欧州議会で2019年までに年間使用量として、一人当たり90袋、2025年までに40袋まで減らすことが規則として定められた。
- 法律の制定には至っていないが、連邦環境・自然保護・建設・原子炉安全省(BMUB)とドイツ小売業連盟(HDE)の間で各企業が任意でプラスチック製の買い物袋を廃止、あるいは有料化するという取り決めが7月1日に正式にスタート。http://www.einzelhandel.de/index.php?option=com_k2&view=item&id=126724&Itemid=12160
- 小売店の一部がプラスチック製の袋を廃止、あるいは有料化の方向へ。
一部の、特にアパレルメーカーなどからは、任意による有料化に反対する声が上がっているらしく、足並みが揃っていないようだ。これまで無償で配布していたものを有料化することで、顧客離れを危惧する企業もあるらしい。てっきり、法律で制定されたものだとばかり思っていたが、どうやらそうではないようだ。
環境省は既に去年のクリスマス前に小売業連盟と80%のプラスチック袋の有料化に関する合意を取り付け、今年4月には施行することを目標に掲げていたそうなのだが、各小売業者からの反発が強く、80%の数字を一端取り下げ、今月ようやく任意という形での義務付けに関する合意に達したらしい。環境省としては今後、どれだけの企業が義務付けに賛同するのか様子を見る意向なのだろう。もし、参加企業が少ない場合は、法律の制定に踏み切ることも考えられる。
プラスチック袋を紙袋で代用するREWEのような企業もあるようだが、果たして紙袋の使用が本当に環境保護に繋がるのかどうか、などなど、たかが袋されど袋、思った以上に奥が深いテーマなので今後の状況を見守って行こうかと思う。
日本の過剰包装のことを考えれば、ドイツの努力はもっと評価されるべきなのだろうけど。