外出制限 〜Ausgangssperre〜

ドイツ国内でもいち早くバイエルン州が外出制限を発動した。他州にも呼びかけているので、ベルリンで外出制限が敷かれるのも時間の問題だろうと思う。

そんな週末のベルリン。外出制限はまだ正式には出ていないが、それでもやはり普段通りヒョイヒョイ表に飛び出すわけにも行かず。

様子を見るために近所をぐるっと30分ほど歩いてみた。

児童公園には「政府の決定で児童公園は3月16日から使用できません。」という張り紙が。入り口はワイヤーで括り付けられていた。

レストランやカフェもテイクアウトができるお店がかろうじてポツポツと軒先きを開けているくらい。

長期化すれば打撃を受ける店が後を絶たないだろう。

1ドイツ国内の現状

3月21日付のモルゲンポストにドイツ国内の現状についてのまとめが出ていたので引用しておこう。

  • ドイツでの感染者数の増加:土曜日(3月21日)時点で2万2千人以上の感染者
  • 感染を遅らせるため外出禁止の恐れ:バイエルン州では金曜日(3月20日)の真夜中にドイツ国内で初の外出制限が施行された。
  • 日曜日(3月22日)にアンゲラ・メルケル首相が各州の代表者とドイツ全国区における外出禁止の可否について話し合う見込み
  • ザーランド州、バーデン・ヴッテンベルク州、ヘッセン州およびラインラント=ファルツ州が厳しい取り決めを行う決定を下した
  • 多くの州で土曜日からレストランなどでの外食を禁止。宅配については許可

最後の各州の取り決め内容については、ここではバイエルンとベルリンに絞って記載しておく。

2 バイエルン州の決定

  • 外出する際には次に挙げる条件に当てはまれば許可される:
    • 通勤や必要な買い物
    • 緊急を要する通院
    • しかし、スポーツや新鮮な空気に触れるための散歩など、原則的にはひとりで
  • 外食産業一般は閉鎖
    • 例外は宅配、テイクアウト、ドライブスルー

3 ベルリンでの施行について

日曜日にベルリン市は制限についての決定が下される。モルゲンポスト紙が政府筋から得た情報によれば、バイエルン州と同等の外出制限になる見込みである。

外出する際は他人との1,5mの距離を保つこと。グループでの活動は10人以下でも禁止される。基本的に外出する際は通勤や必需品の買い出し、通院などの理由がなければできなくなる。家族の訪問については例外。スポーツや犬の散歩などは認められる。

外出の際、警察官に理由を問われた場合、妥当な理由を証明する必要がある。上に挙げたこれらの制限については日曜日の会議で決められることになっている。

どちらにせよ、現状況を鑑みると今日の真夜中か遅くとも月曜日中にはバイエルン州と同等の取り決めが実行に移されると見ておいた方が良さそうだ。

春先の気持ちの良い季節が思う存分楽しめないのは残念で仕方がないが、これ以上の感染増加を少しでも先延ばしにし、各医療機関に準備期間を与えることが狙いなのだろうと思う。

当分は必要以外の外出は極力避け、体力・気力維持のために散歩やジョギングをひとりで黙々とやるほかなさそうだ。

参考記事:Berliner Morgenpost / Kommt die Ausgangssperre? Showdown im Kanzleramt



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