Google-Dependence im Forum Museumsinsel / ベルリンとグーグル
先日、ツィッターで以下のような投稿をした。
ベルリンのクロイツベルク地区に予定されていたグーグルキャンパスが住民の大規模なデモなどによってキャンセルに追い込まれたのも記憶に新しい。
そして、そのグーグルキャンパスを、ワルシャワの開発がさらに進むであろうプラガ地区で偶然見かけたことはこのブログでも触れている。
グーグル先生はそれでもベルリンを諦めてはいなかった。
他の欧州(ここでは西欧)の大都市に比べると、参入できる隙間が今のベルリンにはまだあるからだ。
Google-Dependenceとやらがベルリンの世界遺産であるプロイセン文化財団所有のベルリン美術館島の目と鼻の先に建設中のForum Museumsinsel内に今月22日にオープンした。グローピウス・アンサンブル(Gropius Ensemble) と呼ばれている歴史的建造物が新たな拠点になる。
グローピウス・アンサブルはベルリン大学の創立時1810年にツィーゲル通りとシュプレー川の間に病院の敷地として増設されたエリアである。1879年から1883年にかけてマルティン・グローピウスとハイノ・シュミーデンによってネオルネッサンス様式の本館が建設されている。
美術館島のマスタープランを手がけているデイビッド・チッパーフィールドにより、グローピウス・アンサンブルは当時を再現しつつ新たに生まれ変わった。
ここではGoogle Zukunft Werkstatt(グーグル・フューチャ・ファブリック)プログラムの一貫として、様々なワークショップや研修などが行われる。このプログラムで学んだ人たちはドイツ国内ですで50万人に達する。トレーニングや研修を無事に終了した者にはGoogler in Berlinの資格が与えられるのだとか。
ドイツのグーグル従業員はドイツのヘッドクォーターがあるハンブルクの700人に続き、開発センターのあるミュンヘンに400人。ベルリンは現在150人で将来的には300人になる見込みなんだそうだ。
このニュース、ベルリンという街にとって経済的に見ればプラスなんだろうが、ベルリン市民にとってはプラス、それともマイナスのいずれに働くのだろう。
間違いなく言えることはミッテ地区の英語化はますます加速し、家賃の高騰も歯止めが効かない、ということくらいか。
あなたもベルリンでGooglerになりたいですか?
*写真やグラフィックはForum MuseuminselのHPより借用しています。