Märchenhütte メルヘン小屋

元旦の翌日は、何をしようかな〜、なんて思いながらあれこれ考えているときに、フリータウンペーパーに載っていた記事を思い出した。「モンビジュー公園のメルヘン小屋」。
これだ! 家からもトラムで一本だし、前々から気になっていたシアターだった。早速、ネットでプログラムを見てみると、2日に「赤ずきん」と「ブレーメンの音楽隊」をやっているらしい。これなら子供たちもよく知っているので、分かりやすいに違いない。

というわけで、2日にメルヘン小屋へ。小屋は階段を上がったところにふたつあり、ひとつは「ヤコブ小屋」もうひとつは「ヴィルヘルム小屋」と名前が付けられている。チケット売り場(Theaterkasse)で予約しておいたチケットを受け取り、今回はヤコブ小屋へ。中に入って驚いたのは、本当にスキーのロッジのような作りで長いテーブルとベンチが向かい合わせで置いてあり、親も子供もグリューワインやココア、アップルケーキやベルリナー(ドーナツ)を飲んだり食べたりしていたことだ。なんだ、このゆるさは〜。子供には手前二列の席が設けられている。座席指定などは特にないので、空いている場所を見つけて席に着く。いつもと少し違った雰囲気に子供達も興味津々だ。

外には暖を取るためにたき火も焚いてあり、これがまた良い感じ。赤ずきんが終わり、10分程の休憩があったので子供達は外に出て嬉しそうに火に手をかざす。と、その時オオカミ役だった役者がパンとスープを持って登場。「あ、オオカミ!」と子供達が言うと、「ガルルル〜」と、これまたファンサービスもかかさない。
メルヘン小屋の劇は、通常の舞台の上で行われるようなものではなく、ふたりの役者がそう広くはない小屋全体を舞台に、観客も巻き込みながらひとり二役で一演目を約30分間演じるスタイルだ。初めてなので何とも言えないが、相当インプロが多いのだろうな、という印象を受ける。狭い箱の中で観客を間近に演じるのだから、相当な力量がないと場がしらけてしまう。セリフにも、「向こうに見える、あのボーデ博物館は俺様の所有だ、ワハハ。そして、あそこに見えるボールに何かが刺さったような高い塔はアレキサンダーのテレビだ。」なんていう、機転の利いたものがポンポン飛び出す。中には子供には分からないようなジョークまで盛り込まれていた。

ロケーションもボーデ博物館やテレビ塔が臨めたりと抜群である。
機会があれば是非、ベルリンらしいテイストのたくさん詰まったミニシアターに足を運んでみて下さい。


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