一学年修了と初めての通知表

今日から夏休み。昨日は長女の一年生最後の授業日で通知表をもらって帰って来た。ドイツの小学校は一年生はまだ通知表がない、とか言う話もちらほら飛び交っていたので、あったとしても簡単なものだろうと思っていたら、結構きちんとしていたので驚いた。評価の項目も思った以上に細かく分かれているが、昔のような数字の1から5の5段階評価ではなく、ひとつの円が90度、180度、270度、360度分に塗りつぶされている4段階評価となっている。それぞれ、「能力が少ししか示されていない」「能力が一部示されている」「能力が示されている」「能力がとてもよく示されている」といった意味のようだ。

長女の小学校では授業に関する説明も特にないまま、一週目にわら半紙一枚に印刷された時間割表が渡されただけだった。授業科目もVU, Sport, Essen, Rel., LKくらいしかなく、何の省略なのかの注意書きさえ見当たらない。Religion(宗教)やLebenskunde(生活)はまだしも、VUは聞いたこともない。ドイツ人の相方に尋ねても、「昔とは違うから分からない。」の一言。仕方なく自分で検索する羽目になったのだが、VU=vorfachlicher Unterrichtとある。余り聞き慣れない言葉だし、実際にこれでも具体的に何のことかさっぱり分からない。強いて言えば、「専門科目前の準備授業」とでも言おうか。VUは1968年にベルリンの小学校に導入されたシステムらしく、1年生から4年生までのドイツ語、専門知識(Sachkunde:テーマ別に知識を掘り下げる授業)、算数、美術、体育、音楽を網羅する授業のことらしい。
通知表の評価科目は、上に挙げたVUの各科目ごとになっており、例えばドイツ語だと、「話す/聞く」、「読解」、「筆記」、「言語運用」などの項目があり、それぞれについてさらに細かく評価が付けられている。その他には欠席日数と謝罪文未提出の有無、遅刻日数などの項目があり、担任からのコメント欄もあったが、そこには斜線が引かれているのみであった。先生からのコメントが一言でもあれば一年生は喜ぶのではないかと思うんだが。。
こちらの予想以上に見た目が固い通知表だったが、もらった本人はよく分かっていないのか、どうだった?と尋ねても、「うん、よかったよ。」の一言だった。ま、学年が進むにつれて自然に通知表の意味合いも出てくるのだろうし、とにかくこれといった問題もなく一年目の小学校生活が終えられたので良しとしよう。
ひとつ不思議だったことは、私が出張で不在だった週に遅刻に関する注意喚起があったにも関わらず、遅刻日数がゼロだったことだ。これは担任の先生が情状酌量してくれたのではないかと思う。感謝!


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